日系企業向け投資説明会が活発に
加藤文康氏 ブログ転載
http://katofumiyasu.blog45.fc2.com/blog-entry-668.html
先にやるべきこと 2013年10月31日(木)
中国の省や市といった地方政府による、日系企業向け投資説明会が、
ここにきて再び、活発になってきています。
本日も、内陸部の重慶市が投資説明会をわざわざ沿岸部の広州市で開催し、
重慶市内で開発が進む総合ビジネスパークのPRなども積極的に行ったようです。
何ともいえないものを感じますね。
尖閣国有化を契機に起きた、大規模な反日暴動では、中国全土で「日の丸」
が焼かれ、多くの日本人が暴行され、罵られました。中国経済の近代化に
貢献してきた多くの日経企業の工場や商店も、いわれなき略奪・放火を
受けたのは記憶に新しいところです。(それ以外にも、日本からの輸入品の
通関を意図的に遅延させるなど、様々なイヤガラセがありました。)
あれからまだ一年。経済成長に陰りが見える中国だけに、今になって、
国を挙げた日本企業の誘致に必死なのでしょう。
されどこんな甘い誘いに乗ったら、いつか再び、大変な目に遭うこと必定です。
中国に進出して実質、人質に近い状態の日本企業を守りきる力など、
今の日本政府にはないのですから。
中国共産党政府は、日本に全面謝罪し、日系企業が被った損害への賠償に
率先して取り組むことです。
また、確固たる再発防止策を講じて、安心してビジネスができる
最低限の環境を整えるべきでしょう。
要は、「中国政府よ、日系企業向け説明会も結構だが、まず先に
やるべきことがあるでしょう!」ということです。
日本の企業経営者の皆さんにも、ここはくれぐれも慎重なご判断を、
と呼びかける次第です。
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