中国主席、台湾統一へ武力放棄せず=「一国二制度」の具体案検討
2019年01月02日 16時20分 時事通信 https://news.nifty.com/article/world/worldall/12145-158364/
【北京時事】中国の習近平国家主席は2日、北京の人民大会堂で、台湾政策を武力解放から平和統一に転換した「台湾同胞に告げる書」の発表40周年を記念して演説し、「武力使用を放棄することは承諾できない。一切の必要な措置を取る選択肢は留保する」と明言した。台湾統一に向け武力行使も排除しない強硬な姿勢を示すことで、「一つの中国」原則を認めない台湾の蔡英文政権や、台湾への関与を強めるトランプ米政権をけん制した。
習氏は武力行使について「外部勢力の干渉や少数の台湾独立派とその分裂活動に対応するもので、決して台湾同胞に向けたものではない」と補足した。しかし、胡錦濤前国家主席が10年前の演説で「武力」の選択肢に一切触れなかったのとは対照的だ。
習氏は演説で、台湾政策の指針とする5項目を列挙。香港などと同様の「一国二制度」による台湾統一の具体案を検討する考えを盛り込み、「台湾同胞の私有財産、宗教・信仰、合法的な権益は十分に保障する」と強調した。「次の世代、その次の世代へと先送りできない」とも述べ、国家主席の任期撤廃で長期政権が可能になった自らの手で台湾問題を解決することに意欲をにじませた。 【時事通信社】
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
https://news.biglobe.ne.jp/international/0102/jj_190102_0203271980.html
1月2日(水)18時31分 時事通信
台湾総統「一国二制度」を断固拒否=中国主席演説で
【台北時事】台湾の蔡英文総統は2日、中国の習近平国家主席が同日の演説で「一国二制度」による中台統一を進める考えを示したことについて談話を発表し、「われわれは一国二制度を絶対に受け入れない」として断固拒否する意向を表明した。
蔡氏は談話で「台湾の大多数の民意が一国二制度に強く反対している。これこそが台湾の総意だ」と指摘。中国と台湾が1992年に一つの中国原則をそれぞれの立場で認め合ったとされる「92年合意」にも言及し、「意味するところは、一つの中国原則と一国二制度(による統一)にほかならないことが証明された」と批判した。
[時事通信社]