御法話「離婚多発時代の心構えについて』 2 ポイント
http://blog.goo.ne.jp/sakurasakuya7/e/6a6b0737a1c2a1b07fee1e6c6a05a084
より、続き
[質疑応答]
Q1.片親の場合の子育ては、どのようにしていくべきか、
ご教示頂きたく思います。
・二つの面で問題があると思う。一つは経済的な問魅ただ、
社会的に補助しようとする動きはあることはある。
経済的な問題を解決すると同時に、子供の意欲の部分を失わないように
導くことが大事。
・子供は子供で、親から学ぶべきことは学びつつ、自分の才能を
生かす道を模索して、自分の将来設計をしていくべき。
「環境のせいにし続けるようでは、一人前にはなれない」ということを
教えてあげること。
偉人のほとんどは、劣悪な環境から出ている。普通なら堕落していく中で、
自分をどうやって立て直し、意欲的に生きていくか、光のほうを
見つめて生きていくかが大事。
・もう一つは、日本の歴史で見る限り、昔の女性で出世するのは、
偉い人の子供で生まれる、あるいは、偉い人と結婚して、大勢の人が
使えるような富が与えられる地位に就くことが普通のケース。
しかし、優秀な教育によって、優秀な女性が大量に出てきている時代に
入ると、それは通じにくくなってくる。ある意味で、女性同士の間の
切瑳琢磨が働くと思う。
・自分は自分なりの努力精進で磨き上げていき、多くの人たちに
認めてもらえるようになることが大事。
男女問わず、偉くなろうと思ってなれるものではない。
偉くして下さるのは周りの方。やはり謙虚に努力し、
実績を積み重ねることが大事。
・厳しい時代だが、自力で生き渡っていく努力をすること。
家庭のマイナス面が、その後の個人的努力になって
大きく花開いていった場合、これはプラスの条件に変わって
くるということを知ることが大事。
Q2.離婚の善悪の捉え方について、どのように啓蒙活動を行えばよいか、
ご教授賜れれぱと存じます。
・今、善悪を判定しているのは、ほとんど週刊誌で、栽判所は
あと追いになっていることが多い。ただ週刊誌的なものの判断は、
嫉妬の原理に基づく平等で、みんなを引きずり下ろそうとしている
ことを知らなければいけない。
・善悪の基準は、自分に正直に生きるのが、よいかと思う。
固定観念に縛られて、"離婚即悪"に縛られすぎると、その不幸感覚が、
地獄や悪霊を呼び込むので、ある程度のところで考え方を整理する
必要がある。
・もう一つ、男性は結婚当時に比べると、社会的立場が変わって
くるので、二十代くらいまでは読めないとところがある。
・総合的に考えると、人生は長くなってきたので、もう少し戦略性
がいる。どれくらいまで、この仕事をしたいのか、次の仕事をしたい
と思っているのかを考えなければいけない。
・夫婦で意見が合わなくなることもあるし、仕事の関係で、うまく
いかなくなることもあると思う。融合集散、愛別離苦、怨憎会苦は
、どの世界にもあると肝に銘じておくこと。
・仕事の面でも結婚の面でも、成功の鍵の一つは"忍耐"。失敗が続く
時期は必ず来るので、これを潜らないと本物にならない。
・結婚生活だけで、成功を考えたい人は、男性も女性も、
ある程度の忍耐力は要ると思う。
Q3.子連れ同士で再婚する場合、どのように相手の連れ子と付き合えば
よいのか、新しく家庭を築き上げていく上での心構えや、アドバイスを
お願いいたします
・「血のっながりだけ」「昔、お腹を痛めた子だから」というだけ
では通用しない世の中になってきている。
また、現代の子は、それを強調しすぎると、恩着せがましく言われて
いるみたいで、どんどん離れていく。
・逆に、養子や義理の親子であっても、うまくいく場合はある。
例えば、ナポレオン・ヒルは、新しく来たお母さんがとてもいい人で、
一生懸命に働いて学費をつくり、学校べ行かせてくれたりしている。
他には、仏陀も義理の母に育てられている。
.血がつながっていないからこそ、子供は恩を感じるということもある。
自分の産んでいない子とも親子関係係を結べることは、例えば修道女が
誰の子かも分からない子を育てて、母代わりをしているような、
「汝の隣人を愛せよ」という心に近い。人間としての器を磨いて、
大きくしていくチャンスでもある。
・人生は、いろいろあるので、ワンパターンでは済まされない
時代に入ると思う。
・最後は、親であっても子であっても、個人として生きていく力を
持っておくことが大事。晩年でも、親関係をよくしようとしたら、
親は親で自分の生き筋を持つこと。そういう親は付き合いやすい。
.自分のためでなく、社会のために子育てをしていると考えれば、
自分の子、他人の子という考え方をあまりせずに子育てが
できるのではないかと思う。