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人類滅亡に「残り3分」の主犯は金正恩と落合信彦氏 2016.03.18

2016年03月23日 00時00分00秒 | 政治・拡散記事・報道・海外

1月末に発表された世界週末時計は「残り3分」 AP/AFLO

http://www.news-postseven.com/archives/20160318_392140.html

人類滅亡に「残り3分」の主犯は金正恩と落合信彦氏 2016.03.18 

「2016年のいま、世界は戦争の危機に陥っている」とジャーナリストの落合信彦氏は指摘する。1月末に発表された世界終末時計は「残り3分」と、まさに人類滅亡の瀬戸際だ。落合氏は、その主犯の一人は北朝鮮の金正恩であり、「自分がやられるなら、世界を破滅させてしまおう」とする危険な男であると警告する。
 * * *
「残り3分」
 人類滅亡までの残り時間を示す「世界終末時計」。今、その針は「23時57分」を指している。
 終末時計を発表しているのは、米誌「ブレティン・オブ・ズィ・アトミック・サイエンティスツ」と16人のノーベル賞受賞者を含む安全理事会だ。
 北朝鮮の核実験やアメリカとロシアの緊張、中国の台頭などがマイナス材料となり、残り3分となった。
 この時間は、現在の世界情勢が極めてシビアな局面に来ていることを意味する。1953年に米国の水爆実験を受けて「人類滅亡まで残り2分」となった時に匹敵する危機なのだ。
 冷戦が終結した1991年には「残り17分」だった。それを考えると、私が以前紹介した米元国防長官のウィリアム・ペリーの懸念通り、今年中に「世界のどこかに核爆弾が落ちる」事態になってもおかしくない。

「終末」を呼び込む主犯の一人が、北朝鮮の金正恩だ。
 北朝鮮は1月の核実験に続き、2月には弾道ミサイルを打ち上げたが、暴走は止まらない。金正恩は科学者らに「核開発のスピードを加速させろ」と指示している。正常な判断能力を失い、世界中を敵に回してもいいと考えているのだ。

 中国は、表向き「国連安保理の決議を通じて制裁を行う」と北朝鮮を批判しているが、ポーズに過ぎない。

 もし中国が本気で北朝鮮を切り捨てて金正恩が暴走し、アメリカに攻撃を仕掛けたら、さすがに腰の引けたアメリカも朝鮮半島に乗り込んでくる。中国にとっては目の前にアメリカの脅威が迫ることになる。とてもじゃないが、アメリカの朝鮮半島への介入は容認できることではない。だから中国は、自らが育ててきた“とんでもないガキ”である金正恩をなだめすかして誤魔化すくらいしかできないのである。「制裁」などと言っているのは、中国のいつもの嘘、演技なのだ。
 その証拠に、アメリカが「THAAD」の韓国への配備に向けて公式協議を始めることが明らかになると、中国は猛烈なアメリカ批判を始めた。

THAADは高高度迎撃ミサイルシステムで、北朝鮮の弾道ミサイルへの対抗手段だ。しかし中国外相の王毅は、「朝鮮半島問題に乗じて中国の権益を侵すいかなる企てにも断固反対する」と強い口調で配備計画を批判した。やはり、朝鮮半島でアメリカの影響力が増すくらいなら、「悪ガキの火遊び」に目をつぶるほうがマシだと考えているのだ。
 その中国は、自らも南シナ海の西沙諸島に地対空ミサイルを配備して、軍事的緊張を高めている。習近平は「南シナ海を軍事拠点にするつもりはない」と繰り返していたが、やっぱり真っ赤なウソだった。

「朝鮮半島の悪ガキ」の暴走も止まらない。北朝鮮は、韓国の制裁に反発して、国境近くにある開城工業団地を閉鎖すると一方的に宣言。しかも、そこに残された韓国側の資産を全面的に凍結すると発表した。その額、約1000億円にのぼる。
 開城では、北朝鮮労働者5万4000人の賃金の7割が朝鮮労働党に上納されているという報道があったが、実質的には、全額が金正恩に吸い上げられている。外貨はすべて奪われ、労働者には価値がほとんどない北朝鮮の通貨をわずかと、食料などと引き換えられるバウチャーが渡されるだけだ。

 金正恩は人民から吸い上げたカネで贅沢三昧して太る一方、側近を次々に粛清して恐怖政治を強化している。
 最近では、朝鮮人民軍総参謀長の李永吉を処刑したとされる。1月まで軍事訓練視察に随行させていた軍の最高幹部を粛清したのだ。

 金正恩は、自分のことしか考えない男だ。自らを守るためなら、人民の命も側近の命も何とも思わないのだ。もしアメリカから追い詰められたら、「どうせ俺が死ぬなら」と、国が崩壊することを覚悟で、アメリカだけではなく韓国にも日本にも、そして中国にも核攻撃してくる可能性がある。自分のことしか考えない奴は、自分がやられるなら世界を破滅させてしまおうと考える。そのくらい危険な男なのだ。

※SAPIO2016年4月号



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