福島第1原発:「神のみぞ知る」
池田副経産相、発言撤回
転載http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110329k0000m010050000c.html
参院予算委で答弁に立つ池田元久副経産相=国会内で
2011年3月28日午後1時6分、藤井太郎撮影
池田元久副経済産業相は28日の参院予算委員会で、
東電福島第1原発事故について「神のみぞ知る」と発言し、
野党の反発を受けて発言を撤回する場面があった。
自民党の磯崎仁彦氏が「現時点で起きている状況を
踏まえた中で最悪の状況をどう考えるか」と質問したのに対し、
池田氏は「私としては予見しうる最悪の事態を考えるが、
それ以上は『神のみぞ知る』でございます」と答弁した。
原発への対処の所管官庁である経産省の副大臣による
無責任とも受け取れる発言に、磯崎氏は
「当事者としてふさわしくない」と反発。
委員会は数度にわたり中断した。前田武志委員長が
「答弁に不穏当、不適切なところがあった」と認め、池田氏も
「発言はおわびして取り下げる」と陳謝した。【中山裕司】
「神のみぞ知る」発言は問題か
2011.03.29 転載
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=1654
池田元久経済産業副大臣が28日の参院予算委員会での発言が
問題になっている。
発言は、福島第一原発の事故について
「私としては予見しうる最悪の事態を考えている。
それ以上は神のみぞ知るだ」と答弁したもの。
野党が「当事者としてふさわしくない」と反発し、
一時審議が止まったが、その後、陳謝し、撤回した。
確かに「神のみぞ知る」という部分だけを取り出せば、
無責任な言葉にも受け取れる。しかし、その前段では
「最悪の事態を考えている」と発言しており、
特に大きな問題とは思えない。
各メディアが否定的な論調で報じているが、
やや“言葉狩り”的な怖さを感じる。
発言の無責任さを批判しているというより、震災対策を
論じるにあたって「神」という宗教的用語を使っては
ならないという意図を感じてしまうからだ。
池田副大臣の真意に深い意味はないだろう。
しかし、天変地異は完璧に予測することは、現実問題として
不可能であり、「神のみぞ知る」という表現はある意味で正しい。
人間の知力を超えたところの自然の力に対して謙虚になり、
最善を尽くして防災に当たるというのが、私たちにできることだ。
もちろん防災や復旧・復興のあり方について政府の責任はある。
今回の発言も責任回避の意図があったのかもしれない。
しかし、最近の「神」とか「天罰」という言葉に対する
過剰とも言える反応には、目に見えぬ存在への畏敬の念を
忘れてしまっているように見えるのは気のせいか。(村)
しかし、「予見しうる○○を考える」とか「人事を尽くす」とかの中身が問題であり、客観的に見て十分な能力を発揮することを尽くしたのなら問題はないが、不十分な能力であったり、尽くしたと言うのが虚偽であったりして、単なる神頼みであれば、非難されるべきと思う。