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尖閣諸島視察・調査を終えて

2012年09月18日 00時00分00秒 | リバティ 学園 幸福実現党 関連  

尖閣諸島視察・調査を終えて

木下まこと氏 ブログ転載

2012年09月17日(月) 
 
9月7日から9日にかけて仲間均石垣市議会議員らとともに
尖閣諸島視察・調査を行った。冒頭に申し上げたいことは、
調査当時、尖閣諸島及びその海域は海上保安庁や自衛隊等の
政府機関船舶並びに航空機及び民間漁船が、他国の何者の影響も
受けずに「実効支配」をなしていたという事実である。

 海保の巡視船艇は、我われが出港するなり、護衛とも追尾とも
とれる距離で後続し、島嶼接近時には上陸に対する警戒とも万一に
備えた救護態勢ともとれる絶妙な距離を維持し続ける操舵技術を
披露してくれた。

 もとより、今回の目的は1,尖閣諸島海域における水産資源調査及び
漁獲物の市場適応調査、2,尖閣諸島及び周辺海域の実効支配の実態
調査であり我われには上陸の意志はなかった。
また、単独で目的外の行動をとることは当初の目的を阻害することに
なりかねないことは容易に想像できる。

私としては仁義を重んじあらゆる目的外行動は厳に自重した。

 そうした主旨で海域を縦横無尽に走り回り、そこかしこで漁獲調査を
行ったわけであるが、最初から最後まで海保はあらゆる意味での「警戒」
を怠らなかった。その様はさながら、領海侵犯の漁船を想定した
対応演習のようにも感じられた。

 さて、調査とその結果であるが、まずは1,尖閣諸島海域における
水産資源調査及び漁獲物の市場適応調査について記述する。

 尖閣諸島では過去に鰹節工場が建設されるなど、周辺海域に豊富な
水産資源があることは歴史的事実としても残っている。

実際に釣り糸を垂らせば、大きな魚が次々とかかるのを目にしてきた。
また、近年では有志の団体等が漁船団を組んで漁を行ったりもして
いるが、彼らもまた大きな釣果を土産話にしている。

たしかに、尖閣諸島の周辺は今なお魅力的な漁場であるのだ。

 それではなぜ、地元の漁師は尖閣へ行かないのか。

その大きな理由の一つが経済的な問題である。
一定以上の大きな水揚げ量を確保できなければ、燃料代が
ペイできないのである。

地元で外洋に出る平均的な漁船で行こうとすれば、どんなに
波が穏やかな日を選んでも片道でおよそ8時間はかかる。
往復の燃料代だけで10万円以上かかってしまうので、例えば
現場で獲れる高級魚「アカマチ」(キロ平均1000円)で
あっても、100キロを超える釣果がなくては無条件で赤字の漁となる。

 そこで、尖閣諸島海域で釣り上げた魚を尖閣ブランドとして
出荷することで、新たな市場を形成しようというのが今回の
調査目的の一つでもある。

実際に、尖閣アカマチとして初出荷された商品はキロ2500円の
高値でセリ落とされた。「一口食べて尖閣を守ろう!」という
キャッチフレーズとともに、今後は東京をはじめとする都市部から
市場を拡大していくことになるだろう。

 次に、2,尖閣諸島及び周辺海域の実効支配の実態調査について
であるが、冒頭でも触れたとおり、同海域は我が国が継続的に
実効支配している事実が確認された。しかし、先日も中国の公船が
6隻で領海侵犯を行うなど実効支配の維持にかかる負荷が大きく
なっている現実がある。

 さて、ここで一考せねばならないことは、実効支配の意味合いであろう。

有時の、具体的には自衛隊の出動を伴うべき場合の実効支配と、
平時の、日常の実効支配とは分けて考えるべきであるということだ。
非常時の対応についてはブログ等でも積極的に述べているので
今回は割愛する。

 そして、尖閣諸島の問題を国際社会に訴える視点においては、
「日常」における実効支配の実績こそが重要である。その代表的な
一つの手段が、漁業活動である。先にも触れたとおり、尖閣諸島で漁を
するにおいて経済的メリットが約束されれば、彼らはたとえ
波の荒い尖閣海域であろうとも勇ましく出かけるに違いない。

 政府としては、こうした動きを後押しするような施策をなすべき
である。たとえば、ストレートに魚の買取でもよいだろう。
委託形式でもいいから予算をつけるべきだ。これは外交的メッセージ
としても有効である。

さらには、船溜まり(港)の建設も絶対に必要だ。

これは現場に行った実感を込めて強く提案したい。
漁は一日で目標の漁獲に達するとは限らない。
波の高い同海域で洋上に停泊することは体力的にも精神的にも
非常に大きな苦痛を伴う。よって、島には簡易宿泊所も必要だ。
漁に向かう海人に「揺れない寝床」を提供したい。
水や、燃料、簡易トイレ等も手配してあげたい。

 港をつくれば中国の船がたくさんやってきて乗っ取られるのでは
ないかという議論も耳にすることはあるが、彼らは港があろうと
なかろうと来るときは来る。問題は、それを抑止する行動をとれるか
否かであり、それは政府の意志一点にかかっている。
たとえ現行法においても真っ当に解釈運用しさえすれば、実は
十分に可能なのである。

 加えて述べるならば、尖閣諸島に自衛隊の部隊を陸上常駐させよ
という議論については、あの小さな島々を見るにつけ
「これはさほど意味をなさないだろう」と実感した。

政治的には有意であるところもあるが、それよりはヘリポートの
一つでも作って、オスプレイの着陸地点を確保するほうがよほど
現実的である。部隊というよりは施設に重点を置くべきだ。

 政府は、尖閣諸島について「平穏かつ安定的な維持管理」という言葉を
繰り返してきており、世間ではこれが非難される向きもある。

これも、平時対応と有事対応の議論の枠組み、あるいは内政と
外交の議論の枠組みがあいまいになっていることが一つの要因で
あろうが、平時の内政における姿勢としては政府答弁として
さしたる問題はない。その維持管理を推進しさえすればよいのである。

具体的には、上に記してきたことである。いずれも平穏かつ安定的な
維持管理に直結する。ヘリポート施設は、海難等、緊急の救助を
要する際の利活用名目でよい。

 一方で、外交・安全保障問題の視点では、これまでも繰り返し
発信してきたとおり、政府は完全に腰砕け状態である。
中国の外交圧力は幕末の「黒船」再来を思わせる。そしてあっさりと
港を開けた幕府は、現在の民主党政府とそっくりだ。
しかし、歴史には続きがあった。

 次々と港を開かれ、やがて他の国と同じように欧米列強に植民地化
されることを危惧して立ち上がったのが、明治維新の志士である。

お上(政府)が弱腰であるからと言って、侍もすべからく同様に
弱腰になる道理は全くないのだ。彼らの腰に下げる二本差しは、
独立不羈の精神の証でもあった。歴史の答えは「開国」という結論で
あったが、圧力に屈して開国するのと富国強兵の理念のもとでの開国
とでは、まるで意味合いが異なる。日本史の行間に生きる侍の信念が、
外交に見えざる力を加えてきた事実を思えば、私もまた侍たらんと
することを自ずから欲するものである。

 今日の自由民主主義国家において、お上(政府)の弱腰を正すに
刀や武力は不要である。ただ、一言だけ共有していただきたいのは、
「お上(政府)が弱腰であるからといって、国民がすべからく弱腰に
なる道理は全くない」ということだ。

そして、一人でも多くの方々に『近いうち』に行われる「選挙戦」
という平和裏な戦いに加わっていただき、この国の歪んだ政道を
共に正していただきたい。そうした仲間が増えることを、日々に
願いつつ、今後とも自らの活動を継続していく次第である。

 

追記:視察の記録は以下のブログにて画像・動画を交えて
ご報告しています。併せてご参照頂ければ幸いです。

なお、前回同様、本件は党との関わりなく個人としての行動として
行われたものである旨ご理解頂ければ幸いに存じます。

尖閣諸島視察・調査報告 
その1 http://ameblo.jp/sealane-defence/entry-11354734230.html

尖閣諸島視察・調査報告 
その2 http://ameblo.jp/sealane-defence/entry-11354813211.html

 

木下まこと 

Kプロジェクト

 


転載、させていただいた記事です
http://ameblo.jp/kinoshita-makoto/entry-11356693863.html

                                                                                



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