敵の敵は味方
2014-03-12
転載、させていただいた記事です。
http://blog.goo.ne.jp/akaminekazu/e/c51e7e164db3e003fdfdd64d1fa73e07
Ⅵ.平成ネット塾 第9回
Q&A 敵の敵は味方 その1
司会・赤峰 国際政治を動かす原理が「利益」であり、「共通の利益」、
「利害関係の一致」ということで、これまで敵対していた国家同士が
感単に手を組むということを解説していただきましたが、今日は、それを受けて、
「敵の敵は味方である」という、これまた国際政治学の原則について解説を
していただきたいと思います。
藤原 ここから、北朝鮮問題を直接的に取り扱ってまいりましょう。
まずは、簡単な図式から。
北朝鮮の敵は、中国と韓国です。
そして、中国と韓国の敵は日本です。はっきりと敵国と認定しています。
であるならば、北朝鮮の敵である、中国と韓国は日本を敵としていますから、
北朝鮮にとっては、日本は共通の利害関係が出来るはずですから、
少なくとも敵ではありません。
昨年の秋口から、私たちが北朝鮮分析を始めた時点での結論で、ここが
「北朝鮮論」のスタートになっていた部分です。
ただし、読者には、「北朝鮮は韓国を敵対視するのはわかるが、中国を敵対視する
理由がわからない」とおっしゃると思いますので、その部分からお話したいと思います。
まずは、北朝鮮という国の成り立ちについてですが、私たちはある仮説を立てて
推定していることがありますが、これについては現段階では真偽の確かめようが
ないので言及をさけます。
しかし、現実の北朝鮮の動向を観察すると、明らかに北朝鮮は中国を敵視していますし、
また、中国の方が北朝鮮を怖がっているのです。
それがわかったのは、最も信頼すべき情報筋から、北朝鮮の核開発問題を教えられた
ときからです。北朝鮮には世界唯一無二の恐るべき核兵器があります。
放射能のでない水爆(※1)(※2)です。
(※1)きれいな水爆;起爆に原爆を使用しないため、核分裂反応による
放射性降下物<フォールアウト>が生成されず、残留放射能が格段に減るという仕組み。
「高密度不活性金属爆薬(炭素繊維製の外殻にタングステン合金の粉末と
爆薬を詰めた爆弾の一種である。爆弾の使用による付随被害を最小限にするために
開発された。タングステン爆弾ともいう。
(※2)水素爆弾(水爆)はクリーンな爆弾と言われます。水爆は放射性物質を
殆ど発生させない爆弾であることからです。しかし、水爆を爆発させるためには
1億℃という超高熱が必要です。それを起爆させるための高熱発生装置として
原子爆弾を利用しているから放射性物質がでるのです。
その水爆の実態は、北朝鮮をめぐる六カ国協議の当事国(米中露日韓)は全て
知っています。北朝鮮の核実験は2006年を皮切りに、2009年とそして2013年にも
行っていますから、当然、それをアメリカなどは偵察衛星で配置を確認しています。
また、地下核実験ですから地震波を周辺国は探知しているそうですから、やはり
核開発は間違いはないもの確信しているはずです。
しかし、だれも、公表しません。公表したと同時に、世界情勢が一変するからです。
現在の国際秩序の枠組みが依拠に壊れますし、米中露にとっては、北朝鮮と
イスラム国家やテロ組織と組み合わさると、何が起きるかわからないので、沈黙しています。
それ以来、六カ国協議の国が態度を豹変しました。特に著しい変化が現れたのが中国です。
なにせ、北朝鮮のミサイルが、中国の、それも北京に向いているわけですから。
それまでの中国は、北朝鮮をいわば属国扱いをしていました。中国が最終的に圧力を
かければ、北朝鮮はいいなりになるようなイメージがありました。
アメリカも六カ国協議問題での泣きつき先は中国でしたから。
ところが、いまの中国をご覧なさい。北朝鮮に圧力をかけることもできません。
卑屈な態度で北朝鮮にごまをすっている状態です。しかも、アメリカもロシアも
北朝鮮に強いことを言わなくなったという事実もあわせてみれば、なるほどと
理解できませんでしょうか?
ですから、かつて信じられないことが起きました。
レコード・チャイナによりますと驚くべきニュースが流れました。
「2010年8月27日、BBC放送中国語サイトは、胡錦濤(フー・ジンタオ)
中国国家主席が吉林省長春市で、28日にも北朝鮮の金正日総書記と会見する予定
と報じた。 会見の情報は長春市高官によるもの。金総書記は27日、乗用車で
長春市に到着、滞在先は南湖賓館だという。」
これから読み取らなければいけないのは、まず、2009年の北朝鮮の核実験の翌年
であること、そして、中国の国家主席である胡錦涛が、北朝鮮との国境近くの
吉林省長春市にわざわざ出向いていった理由は何かということなのです。
それまでは、中国の国家主席がわざわざ出向いていったというはなかったことでした。
この点ことについて、飯山一郎さんという北朝鮮情勢に詳しい方の話には
このような記載があります。
同じ頃、厳重な警護体制をしいた長春龍嘉空港に国家主席の専用機が着陸した。
中華人民共和国の最高指導者、胡錦濤主席が到着したのである。
胡錦濤の目的は、金正日・正恩親子を出迎え、接待し、首脳会談を開くためだ。
このような待遇は、異例というか、特別というか、破格というか、前代未聞である。
国家主席が地方都市まで出向き、最高の礼を尽し、金親子を迎えるというのだから。
これほどの待遇はアメリカの大統領も受けたことがない。金正日の過去5回に渡る
訪中時にも、これほど破格の待遇はなかった。
金正恩が同行した今回の待遇は、国賓、いや国賓以上の待遇である。
この話を見る限り、中国は北朝鮮に手のひらを返し出したということが
おわかりになると思います。
北朝鮮が開発した放射能の出ない水素爆弾の威力が、軍事大国の中国を
ひれ伏せさせてしまった瞬間なのです。
(つづく)
転載、させていただいた記事です
色々な見方があります。ご参考まで、
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