「日中関係は正常な軌道に」・・・?
習氏訪日、6月で最終調整 河野外相と会談の李首相ら「日中関係は正常な軌道に」
2019/04/15 21:40https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20190415k0000m030208000c.html
【北京・河津啓介】河野太郎外相は15日、訪問先の北京で、中国の李克強首相と王毅国務委員(副首相級)兼外相とそれぞれ会談した。双方は両国関係が「正常な軌道に戻った」として協力強化で一致。習近平国家主席の訪日について、6月に大阪である主要20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせた日程を前提に最終調整することを確認した。河野氏は会談後、その際の習氏の待遇について国賓扱いとしないと報道陣に説明した。
習氏の訪日は国家主席就任後初となり、両政府は国賓待遇による公式訪日も検討していた。だが、G20に出席する他首脳と格差が生じるうえ、新天皇との会見や首脳会談の合意文書の調整が難しいと判断した模様だ。
李氏は河野氏との会談で「日中関係がさらに前進するには実務的な協力の積み重ねが必要だ」と述べ、経済連携の強化に意欲を表明。中国が主導する巨大経済圏構想「一帯一路」を念頭に、インフラ整備など第三国での日中協力を推進するよう日本側に求めた。
一方、河野氏は王氏との会談で、東京電力福島第1原発事故後に中国が実施している日本産食品の輸入規制の緩和・撤廃を求め、中国側は「科学的根拠に基づいて対応する」と述べた。
東シナ海問題では、河野氏が中国側に「建設的な行動」を要請し、中国公船などの活動に懸念を表明。北朝鮮問題では非核化に向けた米朝対話を後押しする立場で一致し、日本側は拉致問題への協力を要請した。
河野外相は13日から3日間の日程で訪中。14日には北京で日中両政府の閣僚級による「日中ハイレベル経済対話」に世耕弘成経済産業相らと出席した。
◇最近の日中関係の動きと今後の予定
2018年4月16日
日中ハイレベル経済対話を8年ぶりに日本で開催
2018年5月8〜11日
李克強首相が中国の首相として約7年ぶりに来日。安倍晋三首相と会談
2018年6月8日
自衛隊と中国軍の偶発的衝突を防ぐ「海空連絡メカニズム」の運用開始
2018年9月12日
安倍首相が習近平国家主席とウラジオストクで会談
2018年10月23日
日中平和友好条約発効40周年
2018年25〜27日
安倍首相が日本の首相として約7年ぶりに公式訪中。習氏、李氏と会談
2018年11月30日
安倍首相が習氏とアルゼンチンで会談
2019年4月3日
中国駐日大使に知日派の孔鉉佑氏を起用すると判明
2019年4月14日
日中ハイレベル経済対話を北京で開催
2019年4月15日
河野太郎外相が李氏と会談
2019年6月28〜29日
大阪でG20首脳会議開催。習氏の初訪日を調整
東シナ海「前向きな行動を」 日中外相会談で河野氏が要請
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