2015年5月4日。
僕は朝から長良川河畔に立っていた。
前日、前々日と南飛騨の益田川でアマゴたちに遊んでもらった後は日帰り温泉に浸かり、そのまま長良川に向かい河原にクルマを停めて車中泊した。
前夜のうちから弱い雨が降り始めていた。
この分だと釣り客も少なかろう。
そのような判断で長良川に降り立った。
案の定釣り師の姿は少なかった。
あの有名な橋の下も僕を含めて3人しかいない。
雨の中、皆黙々と竿を振り続けるが魚信はない。
それでも帰ろうとする素振りは見せない。
そもそもこんな雨の中で竿を振るくらいだから帰ろうなどという気は起きないのだろう。
最初に根を上げたのは僕だった。
サツキマスだけでなく、アマゴもウグイもニゴイも、とにかく魚の反応がなかった。
場所を変えようと思った。
川から上がり少し下流のポイントに入った。
岸辺に軽自動車が一台停まっていたが、川に釣り師の姿はなかった。
恐らく車中で休んでいるのだろう。
釣り座を奪うことになってはいけないと思い、敢えてそのクルマの近くをゆっくりと通り越したり、岸辺に近付いてからも暫くは川面を眺めて、声を掛けられるようにという配慮もしたつもりだが何事も起こらない。
ならばと思い、貸し切り状態の右岸側の一番好きな釣り座で竿を構えた。
しかし、竿を振り始める頃から風が強まってきた。
たいていの場合は、このようなしとしと雨のときはあまり風は吹かないはずだ。
今の吹いている風もそれほど強くはないと思うが、恐らく風向きの加減だろう。
竿を上手く触れないし、仕掛けも振り込めない。
風の間隙を突いて振り込まねばならないが、それでも完全に風が止まるわけではないので振り込みが非常に難しい。
仕掛けが腕や脚にまとわりつく。
雨の中、長い本流竿を担いだままそれらを解くのも難儀なことだった。
なんだか、楽しくなるはずの釣りがイライラしてくるばかりになった。
雨脚も強まってきた。
根性がないのか。
いや、でもそういうことになっても構わんなあ。
今日は何だかもう気分がのらない。
結局このポイントでウグイを1匹釣っただけで納竿とした。
追憶のサツキマス2015~VOL:2
今シーズン2度目のサツキマス釣行も何事もなく終わった。
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僕は朝から長良川河畔に立っていた。
前日、前々日と南飛騨の益田川でアマゴたちに遊んでもらった後は日帰り温泉に浸かり、そのまま長良川に向かい河原にクルマを停めて車中泊した。
前夜のうちから弱い雨が降り始めていた。
この分だと釣り客も少なかろう。
そのような判断で長良川に降り立った。
案の定釣り師の姿は少なかった。
あの有名な橋の下も僕を含めて3人しかいない。
雨の中、皆黙々と竿を振り続けるが魚信はない。
それでも帰ろうとする素振りは見せない。
そもそもこんな雨の中で竿を振るくらいだから帰ろうなどという気は起きないのだろう。
最初に根を上げたのは僕だった。
サツキマスだけでなく、アマゴもウグイもニゴイも、とにかく魚の反応がなかった。
場所を変えようと思った。
川から上がり少し下流のポイントに入った。
岸辺に軽自動車が一台停まっていたが、川に釣り師の姿はなかった。
恐らく車中で休んでいるのだろう。
釣り座を奪うことになってはいけないと思い、敢えてそのクルマの近くをゆっくりと通り越したり、岸辺に近付いてからも暫くは川面を眺めて、声を掛けられるようにという配慮もしたつもりだが何事も起こらない。
ならばと思い、貸し切り状態の右岸側の一番好きな釣り座で竿を構えた。
しかし、竿を振り始める頃から風が強まってきた。
たいていの場合は、このようなしとしと雨のときはあまり風は吹かないはずだ。
今の吹いている風もそれほど強くはないと思うが、恐らく風向きの加減だろう。
竿を上手く触れないし、仕掛けも振り込めない。
風の間隙を突いて振り込まねばならないが、それでも完全に風が止まるわけではないので振り込みが非常に難しい。
仕掛けが腕や脚にまとわりつく。
雨の中、長い本流竿を担いだままそれらを解くのも難儀なことだった。
なんだか、楽しくなるはずの釣りがイライラしてくるばかりになった。
雨脚も強まってきた。
根性がないのか。
いや、でもそういうことになっても構わんなあ。
今日は何だかもう気分がのらない。
結局このポイントでウグイを1匹釣っただけで納竿とした。
追憶のサツキマス2015~VOL:2
今シーズン2度目のサツキマス釣行も何事もなく終わった。
