選挙:堺市長選 政令市政どう評価 告示、27日に投開票 /大阪
◇LRT整備など争点に
任期満了に伴う堺市長選が13日告示され、無所属4候補による選挙戦が始まった。元三菱重工業社員の新人、井関貴史氏(35)▽3選を目指す現職の木原敬介氏(69)=自民、公明推薦▽元府政策企画部長の新人、竹山修身氏(59)▽府立大名誉教授の新人、小林宏至氏(66)=共産推薦--の各候補は、主要駅や事務所前で第一声。27日の投開票に向け、有権者に堺市の将来像を訴えた。06年の政令指定都市移行後の堺市政を、有権者がどう評価するか注目される。【山田英之、武井澄人、酒井雅浩、堀田恵昭】
木原氏には民主の地元市議会会派、社民の堺支部も支援を表明しており、事実上の民主、自民、公明、社民の4党相乗り。竹山氏には橋下徹知事が支援を打ち出している。事業費約425億円のLRT(次世代型路面電車)整備や、阪神高速大和川線建設の是非なども争点となっている。
井関氏は本人が市役所で立候補を届け出。午前9時半に南海堺東駅前で第一声。主要駅前などで演説した。
木原氏は午前9時、堺市堺区の事務所前で第一声。堺東駅前などで街頭演説、3期目に強い意欲を示した。
竹山氏は午前9時、堺市堺区の事務所前で第一声。午後、堺東駅前で橋下知事とともに街頭演説した。
小林氏は午前9時、共産の衆院議員らと堺東駅前で出発式。選挙カーで市内を回り、支持を呼びかけた。
12日現在の有権者数は68万132人(男32万4306人、女35万5826人)。
◆立候補者第一声(届け出順)
◇民意を基に改革--井関貴史候補(35)=無新
堺の構造改革をしたい。国、府の利益ではなく、市民の声なき声まで含めて民意が反映されるようにしたい。市政を堺の古くからの支配層や、府知事そのままのやり方ではなく、市民とともに築いていきたい。府が部長を送り込むのは、府が市を支配するということ。政党の相乗りもなれ合いだ。これからの10年は、明治維新、戦後に次ぐ第3の変革期。私たちの世代が中核となり、上の年代の力を借りて、次の時代の堺を担いたい。
◇地域主権を確立--木原敬介候補(69)=無現
この選挙、何としてでも勝たねばならない。政治家は何をすべきか。不況で苦しんでいる人の生活を、責任を持って守ることができるか。悪化している雇用を、いかに安定、確保していくか。元気になったと言われる堺の元気を維持、発展できるか。政令市として、世界に発信できるかが問われている。自治とは、自らが堺市政を守り抜くこと。市民、職員、企業、議会などの支援で地域主権を確立する。自治を守れるかが問われている。
◇税金無駄にせず--竹山修身候補(59)=無新
現在の堺市政に危機感を抱いている。(政党の)談合政治が行われ、市民の声が届いていない。情報公開と市民合意が民主主義の原点。民主主義を成長、発展させていくのは、いにしえの自治と自由の都市だった堺しかない。私は税金を1円たりともおろそかにしない。LRTほど無駄な事業はない。堺はまだ無駄が多過ぎる。市職員の給料、市長交際費など削れるものを市民目線で総点検し、大掃除する。堺をよどみから解放したい。
◇市民が主人公に--小林宏至候補(66)=無新
暮らし優先、市民が主人公の新しい市政実現に、先頭に立って頑張る。私の専門は食の安全と農業政策。安全な食を守り、地元堺の都市農業を発展させる。堺は子育て環境が厳しい。子育てに悩み、堺を出て行かないといけないような悲しい現実を変え、「子育てするには堺」と言われる街づくりをしたい。選挙の争点は明白。(政党による)なれ合い市政か、知事言いなりの市政か、市民のための新しい市政に変えるのかを巡る選択選挙だ。
==============
井関貴史(いせき・たかし) 35 無新
[元]三菱重工業社員▽堺高石青年会議所理事▽市民活動団体堺なんや衆理事▽東大
木原敬介(きはら・けいすけ) 69 無現(2)
市長▽府市長会顧問▽泉州水防事務組合管理者▽南河内清掃施設組合副管理者▽府都市競艇組合副管理者[歴]旧美原町助役▽市助役▽府企業局長・水道企業管理者▽府地域福祉推進財団理事長▽阪大=[自][公]
竹山修身(たけやま・おさみ) 59 無新
[元]府政策企画部長▽三国丘高同窓会会計幹事・柔道部OBOG会長▽堺柔道協会理事[歴]旧美原町助役▽府人事課長・商工振興室長・行政改革室長・議会事務局長・商工労働部長▽静岡大
小林宏至(こばやし・ひろし) 66 無新
府大名誉教授[歴]府大農学部助手・講師・助教授・教授・大学院農学生命科学研究科教授・生命環境科学研究科教授▽社会福祉法人麦の会理事▽東北大院中退=[共]
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毎日新聞 2009年9月14日 地方版
以上毎日新聞より引用
候補者の主張がよくわかる。
◇LRT整備など争点に
任期満了に伴う堺市長選が13日告示され、無所属4候補による選挙戦が始まった。元三菱重工業社員の新人、井関貴史氏(35)▽3選を目指す現職の木原敬介氏(69)=自民、公明推薦▽元府政策企画部長の新人、竹山修身氏(59)▽府立大名誉教授の新人、小林宏至氏(66)=共産推薦--の各候補は、主要駅や事務所前で第一声。27日の投開票に向け、有権者に堺市の将来像を訴えた。06年の政令指定都市移行後の堺市政を、有権者がどう評価するか注目される。【山田英之、武井澄人、酒井雅浩、堀田恵昭】
木原氏には民主の地元市議会会派、社民の堺支部も支援を表明しており、事実上の民主、自民、公明、社民の4党相乗り。竹山氏には橋下徹知事が支援を打ち出している。事業費約425億円のLRT(次世代型路面電車)整備や、阪神高速大和川線建設の是非なども争点となっている。
井関氏は本人が市役所で立候補を届け出。午前9時半に南海堺東駅前で第一声。主要駅前などで演説した。
木原氏は午前9時、堺市堺区の事務所前で第一声。堺東駅前などで街頭演説、3期目に強い意欲を示した。
竹山氏は午前9時、堺市堺区の事務所前で第一声。午後、堺東駅前で橋下知事とともに街頭演説した。
小林氏は午前9時、共産の衆院議員らと堺東駅前で出発式。選挙カーで市内を回り、支持を呼びかけた。
12日現在の有権者数は68万132人(男32万4306人、女35万5826人)。
◆立候補者第一声(届け出順)
◇民意を基に改革--井関貴史候補(35)=無新
堺の構造改革をしたい。国、府の利益ではなく、市民の声なき声まで含めて民意が反映されるようにしたい。市政を堺の古くからの支配層や、府知事そのままのやり方ではなく、市民とともに築いていきたい。府が部長を送り込むのは、府が市を支配するということ。政党の相乗りもなれ合いだ。これからの10年は、明治維新、戦後に次ぐ第3の変革期。私たちの世代が中核となり、上の年代の力を借りて、次の時代の堺を担いたい。
◇地域主権を確立--木原敬介候補(69)=無現
この選挙、何としてでも勝たねばならない。政治家は何をすべきか。不況で苦しんでいる人の生活を、責任を持って守ることができるか。悪化している雇用を、いかに安定、確保していくか。元気になったと言われる堺の元気を維持、発展できるか。政令市として、世界に発信できるかが問われている。自治とは、自らが堺市政を守り抜くこと。市民、職員、企業、議会などの支援で地域主権を確立する。自治を守れるかが問われている。
◇税金無駄にせず--竹山修身候補(59)=無新
現在の堺市政に危機感を抱いている。(政党の)談合政治が行われ、市民の声が届いていない。情報公開と市民合意が民主主義の原点。民主主義を成長、発展させていくのは、いにしえの自治と自由の都市だった堺しかない。私は税金を1円たりともおろそかにしない。LRTほど無駄な事業はない。堺はまだ無駄が多過ぎる。市職員の給料、市長交際費など削れるものを市民目線で総点検し、大掃除する。堺をよどみから解放したい。
◇市民が主人公に--小林宏至候補(66)=無新
暮らし優先、市民が主人公の新しい市政実現に、先頭に立って頑張る。私の専門は食の安全と農業政策。安全な食を守り、地元堺の都市農業を発展させる。堺は子育て環境が厳しい。子育てに悩み、堺を出て行かないといけないような悲しい現実を変え、「子育てするには堺」と言われる街づくりをしたい。選挙の争点は明白。(政党による)なれ合い市政か、知事言いなりの市政か、市民のための新しい市政に変えるのかを巡る選択選挙だ。
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井関貴史(いせき・たかし) 35 無新
[元]三菱重工業社員▽堺高石青年会議所理事▽市民活動団体堺なんや衆理事▽東大
木原敬介(きはら・けいすけ) 69 無現(2)
市長▽府市長会顧問▽泉州水防事務組合管理者▽南河内清掃施設組合副管理者▽府都市競艇組合副管理者[歴]旧美原町助役▽市助役▽府企業局長・水道企業管理者▽府地域福祉推進財団理事長▽阪大=[自][公]
竹山修身(たけやま・おさみ) 59 無新
[元]府政策企画部長▽三国丘高同窓会会計幹事・柔道部OBOG会長▽堺柔道協会理事[歴]旧美原町助役▽府人事課長・商工振興室長・行政改革室長・議会事務局長・商工労働部長▽静岡大
小林宏至(こばやし・ひろし) 66 無新
府大名誉教授[歴]府大農学部助手・講師・助教授・教授・大学院農学生命科学研究科教授・生命環境科学研究科教授▽社会福祉法人麦の会理事▽東北大院中退=[共]
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毎日新聞 2009年9月14日 地方版
以上毎日新聞より引用
候補者の主張がよくわかる。