Lime so-da !

K村家の下宿人Nの雑記帳。働きながら、脚本の勉強をしながら、遊びながらのながら生活。

エディンバラのとけない魔法

2014-10-06 22:26:37 | 日記
Haymarket

椅子に座った途端その名前を思い出した

グラスゴーから一人、電車に揺られていた。
車内放送が聞こえないか、もしくはいちいち停車駅の名前を言ってくれなかったのか
もう、あまり覚えていないが
私は電車に乗る前、車掌さんらしき男の人に
「自分はヘイマーケットへ行きたいのだが、この電車であっているか?」と尋ねた。
アジア人だから子供みたいに見えたのだろうか?

車掌さんが「ああ、いくよ。」と教えてくれたので飛び乗り、席について電車に揺られた。
「たぶんもうすぐだ・・・。」と乗り過ごさないようドキドキしていると
車掌さんが「次の駅だよ。」とおしえに来てくれた。
乗車してから結構時間がたったのに、ちゃんと覚えていてくれたのだ。

電車が駅についたとき
「ありがとう。」
そういって降りると微笑んでくれた。

扉が閉まり、電車は発車する。

あの時の夜のにおいや大気の冷たさ
街の明かりや人々の声
自分の記憶に刻み込まれた情景が
懐かしくよみがえる

もう二度と会うことはないと思うけど

私はあの時、確かにあの場所にいた。

エディンバラのとけない魔法

今もずっと
魔法にかかったままなのだ。