Lime so-da !

K村家の下宿人Nの雑記帳。働きながら、脚本の勉強をしながら、遊びながらのながら生活。

何事も、一日にしてならず。

2014-02-05 15:45:52 | 日記
今さえままならないのなら、
遠い先のことなんて考えていてもしょうがない。

とりあえず一歩一歩前へ進むこと。
一度言われたことは次回必ずできるようにしておくこと。

そんな姿勢が自分の人生をほんの少しだけ前へ進ませてくれているような気がする。

先日参加させてもらったお茶会で「この子はまだはじめたばかりなんですが。」と紹介された若い女性。
「はじめたばかり」とは6年目を迎えた彼女のことだ。

私もお茶を習い始めて気が付けば5年目になる。
私はまだまだ始めたばかりなんだな、とその時気が付くと同時に少しホッとした。

最近先生が「よく頑張っています。」とほめてくださるようになったが
自分自身ではまだまだ何もできていないような気持ちでいっぱいだ。

それと同時に必要なことが見えてきた気もする。
お道具の扱いや作法、そしてあらゆる知識はもちろんのこと。
着物の着付けだったり、所作だったり
書道もそうだ。

先日、自分の名前を筆で書く際、亭主にしっかり見られていたので緊張した。
「書き順間違ってたら恥ずかしいぞ。」
と父に言われた言葉がよみがえり、手が震えた。

しかし、それらをすべてスマートにこなそうと思ったら相当な時間と鍛錬が必要だ。

茶の湯は一日してならず。
6年目の人が「はじめたばかり」でも納得だ。
そして、ここまで来るのがけっこう大変だったりするのだ。

お茶の世界はよく「敷居が高い」といわれるが、高くしているのは「高い」と思い込んでいる人たちだ。
合理的で理にかなっている世界。

美しく、鋭い世界観

そしてありのままを楽しむ素直な心が必要だ。

そのことが体に入ってこそ、面白くなってくるわけだから、
私はやっとこなんとか、基礎の大枠が見え始めたところなのかもしれない。
それが今なのだ。

お茶と同時にバレエもそうだ。
夜のレッスンでしごかれる今日この頃、
中学生の先輩がオロオロしながら、半泣きの動けない私を見守ってくれている。
時には「こうだよ!」と言わんばかりにこっそり手本を見せてくれる。

どうしてこんなに厳しい道を選んでしまったのだろうか…。
後悔をしながら、それでもやるしかないのでついていくのに必死だ。

できるまでやらせる。

身体がその感覚をつかむまでやらせる。

先生の厳しさはそういう作戦でもある。と私は思う。
人間、こうでもしないと必死にならないからね。

そしてこの山を越えてこそ、次のステップに進めるのだ。

ステージに上がると決めたその日から
にわか練習はしませんってことなのだ。

ステージに上がると決めたその日から
本気で取り組むってことなのだ。

毎日少しずつやることでなんとか身についてくることもある。
もともとダンスの苦手な私がやろってんだから、すごいことだわ。
と自分をほめながら、ちょっと恐怖やけど、今夜も頑張ろう。