作楽会 いけばな 草月流

作楽会いけばな教室 生徒さん募集中!
於:お茶の水女子大学国際交流留学生プラザ1階
月3回(金曜2回・土曜1回)

200918 9月 第3回 まぜざし、あらゆる角度からの視線を考える

2020-09-18 06:43:00 | いけばな教室
1)自由花

水が見えるように斜めにいけました

先生手直しによりお花を前に持ってきて花器を手前にしてくださいました
写真ではわかりづらいですが、奥行きが出てすっきりした印象に変わりました
 
いけた人&コメント: 星希さん
テーマ: 4-5 まぜざし
花器: 陶器
花材: イボタノキ1,オミナエシ,ケイトウ,コスモス,シオン,ススキ,スプレーギク,リンドウ,ワレモコウ
 
先生おねがいします
こちらが正面で
四方見です

そうね・・・四方見だったら、部屋の真ん中に置いてみてみましょう
とおっしゃって、テーブルを窓際から中央に移動して、先生はぐるぐるグルグル・・・
どこからみても平凡な感じね。
これはこれとして、見る人がハッとする面、美人なところが欲しいわね
もう一度やって見て?ベテランならできるでしょ?やってみましょう
 
 
写真を撮っていないのですが
ローゼルに目が行くようにブルースターをローゼルの方にも入れて
ブルースターの面にはオリーブを入れてもう少しボリュームをいれました
 
どこか変わったかしら?  ブルースターは一か所にまとめましょう

ここが、一番目を引くところですね・・・そして

こちらはローゼルの面、向こうの高いローゼルも一緒で

そしてこの面も違った表情で、オリーブの白い面が見えるようにして低く入れて見ましょう
 こんなところで納得してくれる?
 
ありがとうございました
 
(見る角度によってはっきり違った表情を持つこと、目を引くハッとする美人面を作ること、難しかったです。オリーブの白い葉裏を使うというのも思い付きませんでした。基本花型を学んでいる方たちが第3応用で3方見をされていたのでこのテーマをやってみました。)
 
いけた人: 綾星
テーマ: 3-19あらゆる角度からの視線を考える
花器: 陶器,馬蹄形
花材: オリーブ,ナンテン,ブルースター,ローゼル
 
2)今日の花材
 ローゼル アオイ科

アフリカ西南部原産。食用を中心とした様々な目的で原産地をはじめ東南アジアやその他の熱帯、亜熱帯で幅広く栽培されている。花後は果実を包む鮮やかな紅紫色の萼(がく)が厚く肥大する。熟した萼は多汁質でクエン酸や酒石酸を多く含み、乾燥させたものがハイビスカスティーの原料となる。

参考: ヤサシイエンゲイ「ローゼルの育て方」

 
 オリーブ
Olea europaea L.
モクセイ科 オリーブ属
野生や地中海沿岸起源の栽培型などがある複合種
果実を塩蔵、搾油に用いる。
塩蔵用、搾油用などにいくつかの品種がある
 
参考: 安藤敏夫・小笠原亮・長岡求,2007日本花名鑑④.アボック社:305
 
  ブルースター ガガイモ科
近年人気の出てきた輸入花のひとつ
星形に開いた花の表情を生かす
取り合わせる花材の色によってシックにも華やかにもなる
切ると出てくる白い液は服などにつかないように気をつけ、
ごくまれにかぶれることがあるのでいけた後は手をよく洗う
水揚げ: 水切り
出回り: 周年

参考:監修:勅使河原宏・大場秀章,1999.現代いけばな花材事典.草月出版:p.594


200912 9月 第2回 体験・基本立真型、自由花、つるもの

2020-09-12 17:25:00 | いけばな教室

1)基本花型


いけた人: 星希さんのご友人
花型:基本立真型・盛花
花材:エニシダ,クルクマ,ナルコユリ
花器:陶器
 
2)自由花

いけた人: 星希さん
花材: ケイトウ,シュロ,ソケイ
花器: 壺
 
星希さんがお友達を誘っていらっしゃいました 
(上の写真、1の基本花型)
「基本立真型、なんだか凛として涼やかで基本型もよいなぁと思いました」
と、感想をおっしゃっていました。
 
②-1

 
 
クルクマ、ブドウヅル
  なんか、どーんとしてるわね。大体、ガラスでツルツルして、止まらないでしょ



少しクルクマを片方にかためてみました
 
いけた人&コメント: 由庭さん
花材:クルクマ,ブドウヅル
花器:ガラス花器
 
②-2

後日、由庭さんは、ブドウ蔓を使ってリース をお作りになりました
お写真を頂いたので、ご覧ください
秋、ハロウィンにピッタリ、素敵ですね🎃
 
 

お願いします
アロストロメリアを何とかしましょう 

 これはこれでいいとして・・・
   なんで、この花器を使ったのかというところを考えてみて
 
(写真を撮り忘れました!!・・・が、この後、刺し口が二つあることを考えて、木苺の葉とアロストロメリアをそれぞれ固めて左と右の刺し口にもさっとさし、柿の三角形を意識してそれらが逆三角形になるようにしてみました)
 
 石化柳の線と、下の木苺と花、どちらを残したいの?
石化柳の線です
そうね、だったらこれくらいでいいのではないかしら?・・・
もう、長い花材が無いのを見て、先生が手を入れて下さってこの形になりました。
 
ありがとうございました。
 
(花器の三角形が見えて、線の形が残って・・・、先ほどの(写真はありませんが)は中途半端だったなと思いました)
 
いけた人: 綾星
(テーマ: 結果的に・・・3-6曲線の構成 3-11花器の形を考える)
花材: アルストロメリア,木苺(カジイチゴ,ベビーハンズ),石化ヤナギ
花器: 陶器
文責~綾星

200904 9月 第1回 第三応用三方見・季節を彩る・以前流行した花

2020-09-04 20:32:00 | いけばな教室

1)応用花型

花型:第三応用立真型・盛花
花材:ナデシコ,ユキヤナギ,ローゼル
花器:陶器
 

この型は「中央の控の枝を中心に真と副が開き、比較的安定感がある・・・」
ということから、先生のご指導で、真の従枝に使っていたナデシコに手を入れて・・・
・・・より安定したお花になりました
いけた人: G さん
 

真と副に苦労されたようです
従枝に使ったローゼルなどに先生の手が入り、

同じ材料の①とはまた違った印象の花になりました
三方向から観賞されるようにできている花型であることも特徴の第三応用
こんどは、左右から見た写真も撮らせていただきました
(Gさんの時は、そこまで気がつきませんでした、すみません)


左から見た様子

右から見た様子です

 剣山上の主枝の配置も、基本立真型とは変わり、控を下の頂点とした逆三角形になっています
いけた人: J さん
 

Hさんは、ナデシコを従枝につかいました
中心になる控の枝の周りがさびしいということで、先生の手が入り・・・

ナデシコを控の従枝とし、さらに
整理してはずしたユキヤナギの小枝を真の従枝に使いました
 


左から見た様子
後方にも従枝が入っています

右から見た様子です
いけた人: H さん
 
 
2)テキスト5
先生お願いします。ケイトウとヒオウギの実から、夏から秋への季節を感じ、
 なかなか行ける機会が無い『季節を彩る』のテーマでいけました
 いけたときの向きがこちらです
この向きも見てください
そうね、これはこれでいいわ、結構です
 
いけた人:星葉さん
テーマ:5-1季節を彩る
花材:ケイトウ,石化ヤナギ,ヒオウギ
花器:陶器
 
石化ヤナギで曲線をもっと作れないかしら
やってみます

・・・そうね・・・もっと曲線を造れないかしら・・・
(花器も曲線!!)
石化柳の下の方はためにくいです
花器をかえてみたらどう?たとえば・・・これ
やってみます
ありがとうございました
 
いけた人:星葉さん
テーマ:3-6曲線の構成
花材:ケイトウ,石化ヤナギ,ヒオウギ
花器:陶器
 
 
3)自由花

お願いします
 ナンテンもヒマワリもまっすぐですっと伸びた上にポイントがあるのでこの形にしました
こういう花・・・以前流行ったことがあるのよ、型というのではなく、流行ってあるのよね
 
といって、先生が取り出したのは1994年の草月『別冊:指導者の為のカリキュラム3』
なるほど・・・著名ないけばな作家先生方の
すっすっと伸びた足の直線の構成などの作例が並んでいます

先ほど、作成途中のこの段階で、星葉さんが「すっきりした作品ですねこれで完成ですか?」とおっしゃったんです
そうね、さっきより短く自然調ではない緑を直線に並べて入れるというのもありですよ
ありがとうございました
 
いけた人:綾星
テーマ: 3-5 直線の構成
花材:ナンテン,ハナシキブ,ヒマワリ
花器:陶器
 

家に帰って、小さな薄い丸い花器にいけました。
口元のアレカヤシは前回の花材の残りです。 
花器は持ち帰れないので、お教室でいけた通りにはできません。
スペースも無いので、ぞんざいに投げ入れして終わりってことが多いです😓
 
 
4)今日の花材
  ヒオウギ(実)
 花の出回り時期は5~6月、オレンジ色のアヤメに似た花
 実の出回り時期は7~8月、ふっくらした表情を生かしていける
 実がはじけると黒い種子(烏羽玉うばたま・射干玉ぬばたま)が花茎に残ります。
 水揚げ:水切り

  参考:監修:勅使河原宏・大場秀章,1999.現代いけばな花材事典.草月出版:p.544


 ハナシキブ
  初めて見ました
  九州に自生するダンギクと中国に分布する同属のモンゴリカとの雑種
  ヨーロッパで園芸的に栽培されて日本でも切花として利用されるようになった
  参考:監修:勅使河原宏・大場秀章,1999.現代いけばな花材事典.草月出版:p.396
 

花型法を学んでいる皆さんは、テキストの2に進みました。3人、とても楽しそうです。

次のお稽古は12日土曜日13:00~16:45 です
 9月は  4(金)、12(土)、18(金)
10月は 10(土)、16(金)、30(金)
11月は  6(金)、14(土)、20(金)
12月は  4(金)、12(土)、お正月花25日(金)
文責:綾星