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プログレの聴き始めはピンクフロイドだったけど、後年アルバムを熱心に聴くようになるのはジェネシスなんだよね。
後年プログレの5大バンドの一つといわれるようになるが、当時のジェネシスは日本ではまだしっかりと認知されてなかったし、人気もなかった。
Nursery Cryme(怪奇骨董音楽箱 )は日本でのリリースが契約の関係で5作目の「月影の騎士」の後だった。(と思うけど?)
日本フォノグラムのやる気のないシングルジャケット。ライナーも付いてなかった。とりあえずジャケット裏に歌詞をプリントすればいいでしょというのがつまらない。
ともあれアルバムジャケットのイラストは不気味。邦題タイトル”怪奇骨董音楽箱”もイラストによく合っている。
このアルバムからバンドメンバーは、ピーター・ガブリエル、トニー・バンクス、マイク・ラザフォードにスティーヴ・ハケット、フィル・コリンズの2人が加わり5人となり前期ジェネシスのサウンド構成が確立する。
しかしこの当時、ジェネシスはピーター・ガブリエルのワンマンバンドと僕は考えていた。それは彼の独特な歌唱スタイルから想像するものであり、他の印象の薄いバンドメンバーへの興味はなかった。
The Musical Box (怪奇のオルゴール)
For Absent Friends (今いない友のために)
The Return of The Giant Hogweed
Seven Stones
Harold The Barrel
Harlequin (道化師)
The Fountain of Salmacis(サルマシスの泉)
このアルバムを初めて聴いたときはステレオが古くなったと感じるほどに音が籠もっていた。ピーター・ガブリエルの独特な歌声はその古色然とした音を背景として重く響く。
1曲目のThe Musical Box (怪奇のオルゴール)はイギリスの寓話、マザー・グースを題材とした曲。アルバムジャケットのイラストのインスピレーションにもなっている。物語の中へと・・
2曲目For Absent Friends (今いない友のために)は教会での情景を切り取った静かだが深い悲しみを漂わす短い曲。
A面最後の曲The Return of The Giant Hogweed は緊張感のあるサウンドをバックにピーター・ガブリエルが不思議な歌詞を力強く歌う大作、演奏も見事。
Seven Stones 、B面最初の曲はピーターの静かな語り口から徐々にクライマックスへ導くジェネシスサウンドの見本。
Harold The Barrel 、アップテンポの愉快な曲、アルバムの中では比較的明るいイギリス的ユーモワと皮肉を感じる。
Harlequin (道化師)、再びジェネシスサウンド、静かな曲。
最後の曲はThe Fountain of Salmacis(サルマシスの泉)、叙情的よりも緊張感が勝っているプログレ然とした大作。
僕は当時、このアルバムのB面をが好きで何度も繰り返し聴いていました。
それはヨーロッパ的寓話の世界への好奇心、憧れ、不思議を楽しむマインド。
(さだ)
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