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還暦おやじの洋楽日記

Pieces / Manassas

少し前にマナサスのデビューアルバムのことを書いてから、気になっていたこのアルバムを購入。5年ほど前に出たのは知っていたが、アルバムタイトルからして、いかにもマニアックなお蔵出しのアウトテイク集と思って敬遠していたのだが、実際に聴いてみたら非常に完成度が高く、とんでもない掘り出し物だった。

1. Witching Hour
2. Sugar Babe
3. Lies
4. My Love Is A Gentle Thing
5. Like A Fox
6. Word Game
7. Tan Sola Y Triste
8. Fit To Be Tied
9. Love And Satisfy
10. High And Dry
11. Panhandle Rag
12. Uncle Pen
13. Do You Remember The Americans
14. Dim Lights, Thick Smoke (And Loud, Loud Music)
15. I Am My Brother

イントロのギターが、一瞬、おっ「木の舟」か?!と思わせる1曲目の「Witching Hour」はブルージーなナンバー。スティルス作のこういうクールな曲が好きな自分にとってはたまらない。
マナサスのオリジナル作品と重なっているのは「Lies」と「Do You Remember The Americans」の2曲だが、まずこの2曲からして「Down The Road」収録のオリジナルよりも良いかも。特にクリス・ヒルマン作「Lies」はゲスト参加のジョー・ウォルシュのスライドが小気味良くメリハリが効いていて、このテイクが採用されなかったのは権利関係の問題でもあったのでは?「Fit To Be Tied」は後年、スティルスのソロで「Shuffle Just As Bad」とタイトルを変えて発表された曲だが、こっちのほうが勢いを感じる。同じことは後年サウザー・ヒルマン・フューレイ・バンドで発表されたヒルマン作「Love And Satisfy」についても言える。

少なくとも僕はセカンドの「Down The Road」よりもこのアルバムのほうが良いと思った。ラフな作りだが、それが却って魅力的で、これは35年ぶりのマナサスのサードアルバムと言っても過言でない。こういう発見がときどきあるから再発掘音源も侮れない。

(かみ)
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