始動

夜も更けた部屋の真ん中で、
一切の音を断ちながら一人目を瞑る。
窓の外から届く街の喧騒が、
徐々に遠く過ぎ去っていくなか、
私はゆっくりと思考の、息を止める
少しずつ視えてくる心音に耳を澄ませながら
私は本当の自分と相対することで
明日からの生きる道標に誓いをたてる

虚寂

今夜の月は綺麗だね

そんな一言が空に舞い

誰届く事なく消え去るとき

攻考

どう見られているかで悩むよりも
どう見るかで世界を変えてやれ

終焉

終わりはいつも当然に

だからこそ苦しみ
だからこそ救われる

想在

あなたの存在は
わたしの存在となる

あなたの存在が
わたしの存在になる