投降

明日に魅力がないのならば
人生の半分は終わっている

忘念

月の丸みが痩せ細る
陰りゆくその姿は薄れゆく記憶のよう

忘れたくないものを忘れながら
忘れ行くことを忘れ散る

記憶の曖昧さに救われたのはいつのこと
今では忘却に怯える毎日

人生に
忘れたくないものの一つくらい
あってもよかろう

気付

人は、
死にたくてではなく、
生きることが嫌になって死を選ぶ。

この気付きは一つの真理だと思う。

不知

悩み苦しみながらも生きる訳など誰も知らない。

本質

真実の変化に気付くには
日常に溢れかえる当たり前という思い込みとの離別
そして多様な経験から生み出される想像力が必要である

気付きがあとの祭りとならぬよに