非自然界の摂理

ここんとこ気になっていた洋食屋がいつの間にか閉められていた。
今時の洒落た店だった。
少し離れた先では看板が傾いた中華屋に人が溢れ、さぞ苦も無い顔で列をなしていた。

何故か僕は思った。
恋愛のようだと。

愛されるためではなく、愛してもらうための努力。
信頼というブランド。
新メニューという驚き。
変わらぬ味という安心。
入りやすい気安さ。
そして背伸びしない自然体。

大切なことが少しみえた気がした。
客のニーズに気付き、過剰になることなく、気付かれることなく、そっと応えること。

求め過ぎてはいけない。
けど、求めて過ぎてたことに気付いた時は手遅れなことがほとんどだ。

紙一重

自分らしさと、自分勝手という個性。
どちらを殺すことなく、
どちらも慎ましくあれ。

月と太陽

僕は、輝く術を失った。

因果応報

私は、
私がされたことしかできない。
私がしたことしかされない。

したこと。されたこと。
それしか見えないだけであり、
それが僕の全て。

とてもちっぽけなことだ。

望まず…望めず…

何かの本で読んだ一文に、
あの時の君が見えた気がした。

“あなたを１人待ち続けてると、バランスを崩していまう。望んではいけないことを望んでしまいそうになる。そんなこと本当はしたくはないのに。好きな人が大切にしている物事を、大切だと思えなくなったらおしまいなのに”


皮肉にも、
君が去った理由が、
別れてからよく見える。
同時に
君がもう決して戻らないこともよく解る、