執念

新緑溢るる春の命は
頑なまでの生への執念
その想いは誰も妨げられず
ただただ直向きな我儘となる

故に
全ての結果を他意にせず
潔き良き儚さが今日を憂う

鍵扉

意識は世界を包括する。
全てはそこから見え始まる。
それは姿形だけではなく、
感情や思考も心に投写させる。
ゆえに意識なくして世界は開かれない。

意識を深めなさい。
意識を広めなさい。
それが唯一、
自己を成長させるための鍵。
新世界の扉を開ける鍵。

そして
扉の存在に気付きなさい。
扉見つからねば、
鍵開けることも出来ず。
扉見つからねば、
鍵の必要たることにも気付けず。

所詮、常識などと言う言葉は体の良い逃げ言葉。
認めたくない現実や実態を正当化させるための忌まわしき呪文。
意識を多様化させ、自己を高めながら、
世の万葉を味わい、蓄えよう。

反理

高から低に流れる水
温から冷に吹く風
自然の摂理がいつも
この世界を創り上げる

されど人は
低から高を目指す
温と冷をともに纏う

世界に背く生き様に
どうして世界が微笑んでくれようか

絶望

人は、自分を鼓舞させる時、時に自分を偽ることもある。
それはとても辛いことだ。
しかし、それでもやらねばならない時がある。

それでも、
心の拠り所があれば、その辛苦も耐えられる。

拠り所なき人生のいと儚きことよ。
虚しさを越え、もはや絶望の底に佇むが如し。