◆ kana_3の言いたい放題 ◆

日々感じたこと、思ったことの記録

○ イラク人質自己責任論

2005年01月10日 | ○ 昔の言いたい放題
 2004年4月、今井紀明さん、郡山総一郎さん、高遠菜穂子さんの3人がイラクで拘束されたが、無事開放された。

 イラクで人質になった民間人が、無事開放され本当によかった。無事が確認されたころから、自己責任という言葉が、マスコミに流れ始めた。今まで、管理責任ばかりを強く追及してきた日本社会あるいは日本マスコミでは異例のことである。自己責任を考えるよい機会ではないだろうか。
 確かに自分の行動については自己責任である。今回人質となった人たちも十分に認識した上での活動だと思う。多少、計画の甘さや認識の甘さがあったにせよ、当事者は十分自己責任を認識し、ある程度の覚悟の上でイラクで活動していたのであろう。一般市民の立場では「自分の命を顧みず人道支援活動をするという崇高な行動」と感じたり、「人道支援に魅せられた無謀な行動」と感じたり、色々な捕らえ方があると思う。また色々な考えがあってしかるべきである。

 しかし、政府(政府関係者、政府首脳)が、人質になった人の自己責任を訴え、救出にかかった経費まで負担させようというのはどうだろうか。大人気ないような気がするが、・・・。

 まず、これは自然災害ではなく、犯罪であるという点。人質になった人は被害者である。
 犯罪が起きたきっかけは、日本の国策(自衛隊派遣)が大きな原因であると考えられる。
 犯罪は日本の国策に対抗する意図があり、人質になった人は政治的に利用されたと考えられる。
 イラクという危険地域に行ったという点については、確かに自己責任でるが、人としてある程度の危険を冒しても行動しなくてはいけないことが各人にある(個人の意識によりさまざまであるが)。そのような行動があるから人間が人間らしく生きていけるのだと思う。自分の身の安全だけを優先する社会が本当の人間社会といえるのであろうか。政府はそのような行動を認めたうえで、より安全に、人命を守る義務があるはずである。
 今回はイラクという危険地域を国策により、より日本人にとって危険な地域としておきながら、自衛隊派遣時はことさら安全を強調し、危険なイラクの状況を誤認させる可能性があった。

など、政府としてはすべて自己責任とは言い切れないのではないだろうか。
それを、政府主導で自己責任を訴えるのはなぜか?どこかに弱みがあり、触れられたくないことがあるからそれをカモフラージュするためだろうか。それとも、何か公開されていない情報を持っているからなのだろうか?

いずれにしても、そのような政治家を選んだのも国民の自己責任でしょう。

もちろん、インターネットでうわさされている自作自演であれば、自己責任と違った次元の話になるであろう。

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