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近ごろは図書館巡りをしています。その土地の文化財(だいたい城館)も訪れます。

【プロレス】アンダーテイカーの夜明け前

2006-03-09 | チラシの裏

 先日、CSのスカイA『ワールドプロレスリング 不滅の闘魂伝説』

 マサ斉藤&橋本真也組
     vs
 クラッシャー・バンバン・ビガロ&パニッシャー・ダイス・モーガン組

の試合が放送されていました。
 この番組はテレビ朝日『ワールドプロレスリング』の再放送で、新日本プロレスの過去の試合が流されています。
 
 1990年3月2日、「'90ビッグ・ファイトシリーズ」開幕戦(後楽園ホール)に、現在はWWEの超大物スーパースターのアンダーテイカーが参戦していました。
 リングネームはパニッシャー・ダイス・モーガンと名乗っています。
 アンダーテイカーことマーク・キャラウェイ(本名)は、1990年11月22日の「サバイバーシリーズ90」で墓掘り人アンダーテイカーとしてWWE(当時WWF)デビューしていますので、変身直前の新日本襲来だったことになります。

 結論を先に言いますと、この試合からは将来マット界の頂点にのぼりつめるレスラーであるとは想像だにできません。
 テイカー(以下テイカーに統一)の入場コスチュームは、テキサス出身らしくカウボーイスタイル。
 まずはリングイン前のシーンから、はやくもビガロという強烈で優れたプロレスラーの存在感に喰われてしまっています。
 テイカーの悪い点は、技の正確性に欠けることが多い(シュミット式バックブリーカー、ボディ・プレス)。
 技の受けかたも下手(DDT、アーム・ホイップ、ラリアットなど)で、相手の技の見映えを悪くしてしまっています。
 開幕戦ではありますが、全体的にドタバタしています。
 橋本をロープに振り、返ってきたところで巨漢の橋本を抱えあげるパワーをみせつけますが、なぜか地味なボディ・スラムにつなげます。
 さらにはテイカー自身がロープに飛んでから、ジャンプしてのストンピング。
 ジャンプ力自体は見事ですが、ロープに飛ぶという前ふりをしてから小技のストンピングでは映えません。       ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ズッコケマスタ
 テイカー相手にはプロレスに付き合っていた橋本ですが、挑発を繰り返すビガロには一転、むきになって噛み合わないギクシャクした厳しい攻めをみせます。
 橋本にリズムを狂わされたビガロは、テイカーにタッチしますが、テイカーは40秒ほどファイトすると、クイックタッチでビガロに休む暇さえ与えません。   (゜Д゜)オクチアングリ
 橋本の攻めをギクシャクと表現しましたが、こういうところが橋本の魅力であり、新日本プロレスらしさだと思います。
 まだ若い橋本は剥き出しのナイフ状態です。
 また初来日の2メートルを超える巨人レスラーには、ただでさえ観客の好奇の目がそそがれますが、テイカーがときおり大声を出しながら試合をするために失笑を買ってしまいます。
 フィニッシュとなったトップロープからのエルボー・ドロップ(テイカーがマサ斉藤からフォール勝ち)もイマイチで、決め技として説得力に欠けるものでした。
 終わりに良い点をあげますと、基本である殴る蹴るの打撃がダイナミックで素晴らしい。
 ほかには随所に巨体を感じさせない軽快さをみせ、高い身体能力がうかがえます(トップロープへの上がり、ジャンピング・ラリアット)。
 
 開幕戦で現役タッグ王者からのピンフォール勝ちを用意されているぐらいですので、新日本側のテイカーへの期待がみてとれます。                それでも新日本プロレスが常連外人に採用しなかったのが、うなずけるパフォーマンスと言えるでしょう。
 他日にテイカーの試合は、もう1試合流されましたが、なんと北尾光司(元横綱・双羽黒)とタッグマッチで異次元対決!!!!
この試合では開幕戦と違い、じっくりしたレスリングも披露し、また違った印象を受けました。
 ドタバタのグリーンボーイ・テイカーは、あの墓掘り人を演じることでプロレスに絶妙のリズムと間を加え、スーパースターへと覚醒したようです。





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