トンビが鷹を産む

親の責任って重い。

シウの子どもたちは
ボンクラな母を背負っているけれど
父親に恵まれたので
幸せだと思う。

学校をさぼらせて
映画館に連れて行ったりするシウは
家族の中で“面白部”担当。
人生の大事なルールは
お父さんから学んでね。


本当に鷹のような素晴らしい両親ならば
もちろん子どもは“鷹”になるのだけど
世の中そんなにうまくはいかない。

鷹のような両親だって
子どもはトンビなことが多いのだ。
歴史を見たってそうだよね。

昔の人がよく言う、
「昔は他人の子どものことだって
　気がついたことがあれば注意したり叱ったりした。」

最近思ったことだけど
それこそが
“トンビが鷹を産む”ってことだったのかも。

ダメな親の子どもに生まれても
他の人たちからの教えを受けるチャンスに恵まれれば、
鷹に育つ子どもがいた。
のかな。

とすると
今はもう、
トンビが鷹を産むことなんてない時代になったのかと思う。

だって、
他人の子どもに注意なんて
絶対にできない時代になったもの。