『ミックマック』

『アメリ』の監督さんの作品。

いちおうは“復讐劇”なんだけど
とても温かな空気の物語。

頭に銃弾を受けたバジルが
その銃弾のメーカと、
３０年前に自分の父を殺した地雷を作ったメーカという、
二つの武器製造の会社が道路を挟んで向かい合っていることに気づいた時、
この二つの“死の商人”に復讐しなければ！と誓う。

銃弾を受けたことで
職も住むところも失った時、
不思議な人たちの集団に助けられるのだけど
最初はその仲間たちに内緒で
復讐を企てようとする。
でも仲間たちに気づかれて、
彼らに協力してもらうことにするのだ。

そういうところ、
とても良かった。
世の中の弱者たちだけど
とても情に厚くて、
助けは力強い。

「僕たちは仲間じゃないか！」っていう精神が
本当に楽しく伝わってくる。



頭に銃弾を受ける、なんていう悲劇にあってしまっても
誰かを傷つける復讐ではなく、
悪いことだと気づかせなきゃ、っていうバジルの考え方。

シャレた反戦映画。

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