sepak鳥in札幌→函館→札幌

北海道から、鳥や虫や植物のこと・セパタクローのことを気長に書いていこうと思います。

伝説・・・

2006-11-12 | 海鳥
予告どおり、昨日は函館~大間航路行ってきました!!
ちなみに本当は今日も乗る予定でしたが、
大荒れの天候のせいでフェリーが欠航したため来週に延期なりました。

それにしても昨日は凄かったです。
道東佐呂間町や奥尻島に竜巻を引き起こした寒冷前線の余波と
関東地方に木枯らし一号をもたらし、今日の北海道の天気を大荒れにさせた低気圧の影響で、
津軽海峡には普段いない外洋性の海鳥が多数入ってました。


【ミナミオナガミズナギドリ】
ちなみにこの鳥は、北海道鳥類目録第二版に掲載されてません。
しかしながら、十年位前から「9~10月の北海道太平洋側の沖合いでは定期的に飛来している」と言われていました。
事実、今はなき東京~釧路航路では頻繁に目撃され、僕自身も1998年9月に20羽近い群れを観察していますし、今年の7月の北方四島クルーズでも3羽確認しています。
しかしなぜかこの鳥の記録はほとんど論文化されていません。
この状況を打破すべく、早急に鳥類学会誌やStrixに投稿しようと考えています。
まずは過去の日本の記録や海外の文献で分布について調べるところから始めようと思います。

このミナミオナガの他にもコアホウドリやトウゾクカモメ類、ミズナギドリ類、ミツユビカモメ、ウトウ、ウミスズメが数多く観察されました。

詳しい観察内容はコチラをご覧ください!!


普段は外洋性の海鳥が余り観察されない津軽海峡ですが、
海が荒れると今回のように、一時的に避難しにくるようです。
これまで3回の調査結果(たった三回で分析するのも何ですが・・・)を分析すると、
大間側で外洋性の鳥が数多く観察されています。
意外なことに海峡中心部より、大間側のほうがミズナギドリ類が多く観察されます。海流などが関係しているかもしれません。


何にしろこの日の“爆鳥”っぷりは伝説になるでしょう!!


最新の画像もっと見る