1日講習・全国出張!職長教育・安全衛生責任者教育ブログ

全国を渡り歩き、職長教育・安全衛生責任者教育を1日講習で行う愛知のRSTトレーナー。

環境改善の方法と環境条件の保持 1-(2)-④・⑤について

2018-11-06 13:10:07 | 日記
1.作業者の健康に与える要因
(2)科学的要因

④有機溶剤中毒
有機溶剤とは、他の物質を溶かす性質を持っている有機化合物の総称であり
(表2-7-11)、さまざまな職場で塗装、洗浄、印刷等の作業に幅広く
使用されています。有機溶剤は常温では液体ですが、一般に蒸発しやすく、
蒸気となって作業者の呼吸器から吸収されます。また、脂を溶かす性質により
皮膚からも吸収される溶剤もあります。有機溶剤の高濃度の蒸気を吸入
すると、中枢神経が作用を受けて「急性中毒」を引き起こします。また、
低濃度であっても長期間吸入すると、肝臓、造血器等に作用し、「慢性中毒」
を引き起こす等の性質を持っており、対策時に注意が必要となります。

最近の有機溶剤による急性中毒の発生事例をみると、その大部分がトルエン、
キシレンなど第2種有機溶剤の取り扱いで、通気の不十分な場所での塗装や
洗浄等の業務に伴って発生しています。その原因は、局所排気装置等の不備、
呼吸用保護具の不使用、作業主任者の不選任、作業者に対する教育の不足が
指摘されます。


⑤特定化学物質による障害
作業者に職業がん、皮膚炎、神経障害などを発病させるおそれの多い化学物質
を特定化学物質として指定し、特定化学物質障害防止規則で厳しい規制を
しています。現在55種類の化学物質とその化合物が、対象に指定されています
(表2-7-12)。


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