良心にしたがって

教職員の良心に従った行動と考え

またも不起立で減給処分! 条例、最高裁判決さえ無視の府教委

2013年03月28日 00時22分12秒 | 日の丸・君が代強制
 本日午後、卒業式での不起立者後半組への処分の伝達が行われました。A支援学校のOさんとB高校のMさんに処分の伝達と研修、そしていまでは悪名高き「意向確認」が行われました。
 今日の伝達でもっともひどかったのは、新条例下で1回目(前回の不起立だった卒業式は条例前)の不起立だったOさんをなんと「減給1ヶ月」の処分にしたことです。(Mさんは戒告)。言うまでもなく、条例は職務命令違反について1回目、2回目とも戒告としており、しかも今回は1回目です。条例さえ全く無視してOさんを「悪役」に仕立て上げようとするものです。(どんな極悪非道の教師と言うのでしょうか!・・・かれは座っていただけです)。しかし、前回のTさんが新条例下で2回目で、「減給」さらに、「つぎやったら解雇」という脅しの警告文を交付されたのに比べると、警告文はついていないので、Oさんについては1回目と認識しながら「減給」にしたのは明らかです。不当きわまりない扱いに断固抗議しなければなりません。
 今日の府教委前の抗議・激励行動には昼間にもかかわらず60~70人が集まり、二人が府庁公館に入っている間、集会を続けました。有志の会の方も何人もが駆けつけてくれました。ご苦労様でした。なお、Oさんは今日の処分伝達にも弁護士の同席を求め、重村弁護士が付き添ってくれたのですが、府教委は同席を認めませんでした。
 以下は、今日府教委に提出した抗議文です。
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2013年3月27日
大阪府教育委員会 様
府立学校教職員有志の会
抗議文

 本日、あなたたちは今春の卒業式で君が代斉唱時に不起立であった教職員に対する第2次の処分言い渡しを行いました。
 私たちは、府教委が教育長・校長の「職務命令」を振りかざして教職員に君が代起立斉唱を強制し、従わない教職員に対して懲戒処分を行うことに断固抗議します。さらに条例さえ飛び越えて「減給処分」を行ったことに断固抗議します。あなた達の行為は、教職員の思想良心の自由を侵害するだけでなく、教職員を見せしめとして処罰することで子どもに君が代起立斉唱を強制するものです。この明らかな憲法違反、教育基本法違反の職務命令を撤回し、処分を撤回することを要求します。
 君が代起立斉唱強制に伴うあなた達のやり方はますます悪質なものになっています。今年度の再任用の選考に当たっては、昨年卒業式および入学式に不起立だった教職員に対してまともな説明もせずに「意向確認書」なる文書に署名しなかったことを「職務命令に従う意志が希薄」と一方的に決めつけ、不採用にしています。さらに、あなた達の横暴に反対し職場で一致して不採用の取り消しを求める署名について、当該校の校長に対して「持ってくるな」と恫喝し、あろう事か市民向けの窓口に提出させようとしました。教職員の意志を府教委に伝えるのは校長の義務のはずです。それを否定して教職員の考えをじゃまとばかりに切り捨てることは許されません。恥知らずという他ありません。
 さらに職務命令に従うことを認めている今年の卒業式の不起立者の一人に対して、あくまで府教委の作った「今後、卒業式および入学式の国歌斉唱の際の起立斉唱を含む上司の職務命令に従う」なる文言に執拗にこだわり、屈服してそれを飲まない限り再任用しないとの脅しをかけ、まるで踏み絵を踏ませようとしていることは許されません。
 私たちは、あなた方がこれらのいやがらせを直ちにやめること。不起立者に対する再任用不採用を取り消し、現在保留にしている教職員の保留をただちに解除することを強く要求します。