花色倶楽部

粋な魅力に溢れる宝塚歌劇団花組を応援します。

永久輝せあさんのメッセージ

2019-11-26 22:43:49 | その他


永久輝せあさんの三井住友VISAカードイメージキャラクター就任を受けて、VISAカードサイトに永久輝せあさんのメッセージが掲載されています!

永久輝せあさんを下級生の頃より、注目して応援して来ました


最近では新人公演出演の頃の勢いは影をひそめて、その舞台には忸怩たる想いをして来ました。

しかし、このメッセージを読んで、永久輝せあさんは腹を括ったと感じました!

今は永久輝せあさんは、私のご贔屓さんではありません。
でも、やはり下級生の頃からずっと応援してきた気になる方であるのは、確かです!

今後はさらに飛躍して、数年後にはもっと大きくなられることでしょう!

これから花組男役道を突き進んで下さい。



【VISAカードサイトより一部引用】




イメージキャラクターとして、頑張っていきたいです



このたび、三井住友カードならびにVJAグループのイメージキャラクターを務めさせていただくことになりました、永久輝せあです。皆様、これからどうぞよろしくお願いいたします。 

 まずこのお話をいただいたときは、本当に驚きました。大スターの明日海りおさんが長く務められていた、その後任に私が就くなんて無事に務まるのだろうかと、大きな不安を抱きました。宝塚大劇場のロビーや梅田駅の看板をよく目にしていて、いつもきれいだなと思って眺めていましたが、まさか自分がさせていただくとは夢にも思っていませんでした。先日、看板やカレンダーに使用される写真撮影をさせていただき、大変なお仕事だとより実感が湧きました。 

 私は宝塚が大好きなので、より多くの方に宝塚の魅力を知ってほしいとずっと思ってきました。多くの方が通られる空港や駅に看板があり、ふと目に留まって宝塚に興味を持ってくださるきっかけになる、そんなお仕事に携わることができて幸せを感じます。これから精一杯頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。またこのホームページでも、毎月、その時の気持ちをお伝えしていければと思いますので、ぜひご覧くださいませ。

 看板やカレンダーの撮影は、とても楽しかったです。ヘアメイクや用意された衣裳で撮影に臨むことは、普段あまり経験のないことなので、光栄で幸せでした。撮影は、写真家のレスリー・キーさん。「歌劇」の表紙やポスターを撮られていますが、私はまだ機会を得ていないので初めての撮影ということでとても緊張しました。ですが、勢いのある撮影で、どんどん心が開いていく感覚がありました。最初と最後では自分の表情が全然違って、驚きましたし、男役という枠にとらわれず、ナチュラルな自分でいいということが、とても心地よかったです。 

 お衣裳のなかでは、ピンクの光沢のあるスーツがとても好きです。ピンクは、組替えする花組カラー。受験前、そして入団後もピンクが似合う男役になるというのが夢の1つでした。男役でピンクを着こなせるのは本物だと、憧れの色でもあったので、すごくうれしかったです。タキシードもすっと背筋が伸びる感じでしたし、スーツにネクタイ、柔らかなブラウスなど、いろいろなお衣裳があったので、ぜひチェックしていただけたらと思います。 

ゼロから育てていただいた大好きな雪組から花組へ



11月11日に、花組に組替えとなります。何もできない下級生の時から、雪組でゼロから育てていただいたので、仲間と離れるのはもちろん、組と離れるのが思っていた以上に寂しいですね。雪組に組替えでいらしたたくさんの方とご一緒させていただいてきたので、“組替え”というものは悪いものではないとわかっているのですが、このタイミングなんだ、と。いま雪組は勢いがあると言っていただくことも多いですし、必死だった新人公演時代を経て、皆さんとも気心知れて楽しくなってきて……。配属後8年弱のなかでいまが一番雪組が好きだと感じていたので、それがとても寂しかったです。 

 のぞさん(望海風斗)には、一番にお話ししました。自分の成長もそうですが、のぞさんを支え、力になりたいと思ってやってきたので、寂しいとおっしゃっていただきうれしかったです。のぞさんは花組出身ですので、とてもいい組だよと、男役としては幸せだねとお言葉をいただきました。同じく組替え経験者のあーささん(朝美絢)には、言ったら寂しくなってしまうので、楽しいまま過ごしていたいと、なかなか言い出せなかったんです。大泣きしながら話したときには、花組でも素敵な出会いがあるよと言ってくださいました。
 花組、雪組の両方を経験されているOGの壮さん(壮一帆)ともお話できる機会があり、花組のファンの方と雪組のファンでは、求めているものが違うと教えていただきました。花組ファンの方は、ワイルドさや男らしい部分を望んでいらっしゃる方が多いから、自分に足りないものを感じることも多いと思うけれど、心で負けないように食らいついていきなね、と。ほかにも組替えを経験されていて、大変お世話になった前トップスターのちぎさん(早霧せいな)にも、「宝塚は1つだよ」と言っていただきました。 

 学生時代に宝塚を教えてくれた友人が花組ファンだったこともあり、私も花組が大好きで、映像でも舞台でも春野寿美礼さんや真飛聖さんの時代の花組ばかり観ていました。毎朝、春野さんの退団公演『アデュー・マルセイユ』『ラブ・シンフォニー』のDVDを観てから、登校するくらい。男役さんに憧れていて、当時は意識していなかったですが、花組の男役さん像が好きだったのかもしれません。
 入団後も、花組が好きでよく観に行っていました。下級生に至るまで男役としての佇まいがしっかりしていて、それが続いてきた伝統なのかなと感じていました。男役、娘役さんの違いが際立っている印象もあります。一緒に組替えするひらめさん(朝月希和)も元々花組生。お芝居で組ませていただいた時も、私のほうが下級生なのに、男役として立ててくださるんです。男役の意見を尊重してくださる方で、花組の娘役さんの素晴らしさを感じました。 

 花組の一員になれるのはとてもうれしいのですが、自分に何ができるのだろうか、と。組替えしてきた方が新しい風を吹かすとよく言われますが、果たしてそんなことが自分にできるのだろうかという不安があります。これまで雪組では、自分が持っている色、素材をどう生かすか、どう心を動かして気持ちを表現するのか、を学んできました。それにプラスして、外から見たらどうなのか、男役として求められるものは何か、より見せ方にもこだわって追求していければと思います。 

2019年は、激動の1年でした

 少し早いですが、2019年を振り返ってみたいと思います。まずは『ファントム』。蘭寿とむさんのお披露目公演である花組公演に研1の“組廻り”で出ていたので、2度目の出演でした。その時に憧れていた、朝夏まなとさんがされていた、キャリエールの若いころの役と劇団員セルジョ役の2役。そんな役を自分がさせていただけるうれしさと共に、そういう学年になったんだと再認識しました。
 バウ主演『PR×PRince』では、初めて単独主演をさせていただき、大きな経験でした。役作りは苦労したのですが、入団してから一番の幸せを感じるくらい、とても楽しいカンパニーでした。周りの方の支え、お客様の温かさ、宝塚の素晴らしさに改めて気付かされた大切な公演です。 

『壬生義士伝』では、沖田総司役でした。憧れていた新選組の主要人物を演じるのは初めてでしたし、立ち回りもあり、“日本物の雪組”らしい作品でうれしかったです。『Music Revolution!』では、初めて中心となる場面を与えていただきました。雪組精鋭のダンサーぞろいで、香盤表を見た時に「踊れる人しか出ていない!」と(笑)。足を引っ張らないようにしなければと、振り付け当初は食事も喉を通らないくらい緊張していて……。本番でも毎回緊張感を持って臨んでいましたが、初日にすごく大きな拍手をいただき、涙が出そうになりました。
 そして、このメッセージが出るころには終わっていますが、10〜11月の全国ツアー公演『はばたけ黄金の翼よ』『Music Revolution!』。私がここまで来られたのも雪組のお陰なので、雪組の皆さんとの別れを惜しむことも大事にしながら、1人の男役・永久輝せあとして1人前になった姿をお見せできるよう、頑張りたいです。花組に行っても大丈夫だなと希望を持っていただけるような舞台をお見せしたいです。全国ツアーのことは、また次回お話できたらと思います。 

※このメッセージは、10/4(金)のものです。