花色倶楽部

粋な魅力に溢れる宝塚歌劇団花組を応援します。

「エリザベート」観劇

2014-08-24 21:29:26 | 大劇場
花組「エリザベート」を観劇。


とにかく全てのキャストが素晴らしくて、大満足の観劇となった。


明日海りおさんのトートはクールで繊細な感じ。

シシィがまだ死を愛していない…と嘆く場面では、本当に人間的に悲しんでいるのが伝わってきた。

とても似合う素晴らしいトートなんだけど、冷たい無機質な雰囲気、摩訶不思議な感じが出るとさらに深みのあるトートになったかも。

明日海りおさんの人の良さが出たトートだと思った。


シシィの蘭乃はなさんも素晴らしくて、特に幼いシシィがフランツに見初められるところでは、ヤンチャな雰囲気が満載で、素顔の蘭乃はなさんなのかな?と思った…。

晩年にかけてのエリザベートも哀しみや嘆きの部分も出ており、歌も健闘していた。


北翔海莉さんのフランツも申し分なく、フランツの優しさや弱さも哀しく感じられる程に良かった。

ただ、皇帝フランツ、ルドルフに対する父親としての強さはもっとあっても良かったのかな?と思う。

それにしても、夜のボートの場面、歌には泣かされた。

上手いなぁ~!


そして!ルキーニの望海風斗さん!

ルキーニ役者!と言いたくなる上手さで最高!

今日は元専科の磯野千尋さんがご観劇で、カメラ片手の銀橋のお馴染み「鳩が出ますよ~!」の場面では、磯野千尋さんを巧みに紹介していた。


あと、出番は少ないながら、強烈な印象を残す役ルドルフの芹香斗亜さんは生まれながらの皇太子の品がよく出ていて、なかなか素敵だった。


あとなんといっても忘れられないゾフィの桜一花さん!


憎々し過ぎず、絶対的な権利を持つ、皇后の強さが素晴らしく良かった。


挙げれば、キリがないくらいに良かった。


ただし、ショー場面の男役のダンス…みっちゃんを芯にして、とてもカッコ良くて素敵だったけど、ダンスの最後に手を上げて天に指先を突き上げるところ。

指先に緊張感がなかった。
ダンスの花組なのに、本当に残念!