昨日一昨日の観戦記を書こうと思いましたが、その前に気になるニュースから。
現段階でネット配信されているのは以上ですが、日経の朝刊紙面にはさらに詳しい解説記事が載っていますので、ご関心のある方はそちらもどうぞ。
さて、この話自体は先月の時点ですでに明らかになっていました(2007年4月2日日経記事)。本来なら先月中に詳細が発表されるはずが、若干ずれ込んでこの日の発表になったということのようです。
まず、私個人としては新会社には期待しています。パ・リーグへの関心を高め、集客やビジネスに結びつける上で、リーグ全体によるまとまった取り組みというのは効果があると考えています。
確かに、集客力を上げることは一義的には各球団がやるべき仕事です。しかし、セと比べてメディア等での露出度が低いパ・リーグの場合、まずリーグに興味を持ってもらうということが必要になります。
加えて、他のスポーツとの競争の中で生き残っていくためには、現状のように各球団がバラバラにビジネスを行うよりも、6球団が一致団結し、リーグとして強力にビジネスを進める方が得策ではないか、私はそう考えています。
記事にもありますが、新会社には将来のテレビ放映権やグッズのロイヤルティーなどを新会社に一括管理させる案もあるそうです。いわばMLB型の利益管理・分配システムをパ・リーグで作ろうというものと理解していいでしょう。
ですが(これまた日経の紙面にもある話になってしまいますが)、少なくとも現時点でそのようなシステムを導入するのはどうかと思います。
現状ではパ6球団はすべて赤字経営。そもそも分配すべき利益がないのでは、どうしようもありません。6球団がまとまることでメディアとの価格交渉力も増すでしょうが、それにしても一気に赤字を解消できるかどうかは疑問です(この辺りはデータがないため、なんともいえない部分もありますが……)。
それに、先ほども書いたように、最近でこそパ・リーグがメディアに出る機会が増えてきたものの、やはり一般での知名度はまだまだ低いと言わざるを得ません。
となれば、取らぬ狸の皮算用の分配をどうするかはかなり後の話です。まずはパ・リーグとして一般への売り込みを図り、リーグや各球団への関心、さらには集客力を高める。そして、パ・リーグとして利益を上げていくシステムを作ることこそが、現時点でなすべきことだと思われます。
ともあれ、リーグ6球団が対等に手を組んでのビジネスというのは、セ・リーグにはとてもできる芸当ではありますまい。この試みが成功し、パ・リーグとしてのビジネスモデルを作り上げることを期待してやみません。
パ・リーグ6球団が共同会社、集客力向上へ連携
プロ野球のパ・リーグ全6球団は同リーグの振興策を担う共同出資会社を14日に設立する。まず携帯電話を使った試合映像配信やインターネットでの情報提供などを共同で手がける。恒常的な赤字体質に陥っているパの各球団はサービス向上などで集客力を高めようとしているが、個別の努力だけでは限界があると判断。初めて全6球団が手を組むことにした。
大リーグ機構(MLB)が強力な権限を持って振興策に取り組む米国の手法に近づくもので、一部球団からはMLBと同様、テレビ放映権やグッズのロイヤルティーなどを新会社に一括管理させる案も出ている。(日経・2007年5月14日)
現段階でネット配信されているのは以上ですが、日経の朝刊紙面にはさらに詳しい解説記事が載っていますので、ご関心のある方はそちらもどうぞ。
さて、この話自体は先月の時点ですでに明らかになっていました(2007年4月2日日経記事)。本来なら先月中に詳細が発表されるはずが、若干ずれ込んでこの日の発表になったということのようです。
まず、私個人としては新会社には期待しています。パ・リーグへの関心を高め、集客やビジネスに結びつける上で、リーグ全体によるまとまった取り組みというのは効果があると考えています。
確かに、集客力を上げることは一義的には各球団がやるべき仕事です。しかし、セと比べてメディア等での露出度が低いパ・リーグの場合、まずリーグに興味を持ってもらうということが必要になります。
加えて、他のスポーツとの競争の中で生き残っていくためには、現状のように各球団がバラバラにビジネスを行うよりも、6球団が一致団結し、リーグとして強力にビジネスを進める方が得策ではないか、私はそう考えています。
記事にもありますが、新会社には将来のテレビ放映権やグッズのロイヤルティーなどを新会社に一括管理させる案もあるそうです。いわばMLB型の利益管理・分配システムをパ・リーグで作ろうというものと理解していいでしょう。
ですが(これまた日経の紙面にもある話になってしまいますが)、少なくとも現時点でそのようなシステムを導入するのはどうかと思います。
現状ではパ6球団はすべて赤字経営。そもそも分配すべき利益がないのでは、どうしようもありません。6球団がまとまることでメディアとの価格交渉力も増すでしょうが、それにしても一気に赤字を解消できるかどうかは疑問です(この辺りはデータがないため、なんともいえない部分もありますが……)。
それに、先ほども書いたように、最近でこそパ・リーグがメディアに出る機会が増えてきたものの、やはり一般での知名度はまだまだ低いと言わざるを得ません。
となれば、取らぬ狸の皮算用の分配をどうするかはかなり後の話です。まずはパ・リーグとして一般への売り込みを図り、リーグや各球団への関心、さらには集客力を高める。そして、パ・リーグとして利益を上げていくシステムを作ることこそが、現時点でなすべきことだと思われます。
ともあれ、リーグ6球団が対等に手を組んでのビジネスというのは、セ・リーグにはとてもできる芸当ではありますまい。この試みが成功し、パ・リーグとしてのビジネスモデルを作り上げることを期待してやみません。
東京に本社を構えて、ファイターズの藤井社長が代表取締役に就任するとか。
日経新聞の記事にも指摘していましたが全球団が赤字経営なのでどのくらい効果がでるのか疑問と書いていました。
数学じゃありませんがマイナス同士を掛け合わせてプラスになることも可能性としてはゼロではないと思います。
1本で折れるんなら6本で束になってなんとかしようという姿勢は評価できますね。
ここら辺がセ・リーグとは違うなと思います。
裏金問題といった経理上不透明な球団経営が一般社会が見る目が厳しいといった点も日経新聞は指摘していました。
やっていることはいいことだと思いますからどの球団も今後はクリーンは球団経営をしていって欲しいものです。
現実に各球団揃って黒字化はどうやっても無理だと思うんですけど、それぞれ赤字幅を縮めることはできると思うンですよ。
今後経営がキツくなるだろうセに先んじる形で成功して欲しいものです。
とりあえず私の設定するボーダーは、目指せ赤字10億ってとこで。
ルパートさんのおっしゃるとおり、パ・リーグだからこそできることだと思うんですよ。身を寄せ合っていないと倒れてしまうからというネガティブな思考ではなく、はっきりとした構想というかビジョンを持って、互いに手を取り合ってリーグに勢いをつけようという共通の意識を持っていくことができれば、この会社は絶対にうまく行くと思います。
なぜこれが3年前にできなかったのかと泣き言を言いたくもなりますが、ここはひとつ前向きにとらえたいと思います。
…しかしこう考えると、楽天やソフトバンクなどのITマネーってデカいですね…。
を生み出せるとは思います。
というより、生み出さないといけない、というのが正確かも知れません。
ともあれ、束になってかかれるということこそがパのいいところですし、この美点がこれからのカギになっていくのでしょうね。
>球団経営
いかにも日経という感じの指摘ですが、いいところを突いていると思います。
パ6球団のうち4球団の親会社が上場企業で、西武も再上場の意思があります。ということは、ロッテ以外の球団は、経営について親会社の株主に対する説明責任を間接的に負うわけです。
となれば、最低限株主が納得できるレベルまで赤字を減らす必要はあるでしょうね。
すべてはこれからです。パ・リーグのためにも、ぜひとも成功して欲しいものです。
ということは、球団が赤字だったとしても、スポンサーなり親会社への効果が赤字を上回っていれば問題ないわけです。
この試みが成功すれば、セ球団への心理的影響も出てくるでしょうし、そうなれば讀賣の一局支配も崩れていくわけで、その意味でも新会社には期待しています。
>ボーダー
あくまでもイメージですが、10億円以内ならおそらく問題はないでしょうね。
あともう1つ希望するならば、新会社にはIRを徹底して行ってもらえればと思います。もはやドンブリ勘定が許される時代じゃないですからね。
今はそのための一歩を踏み出したばかりですが、これが成功すればパ・リーグのあり方もいい意味で大きく変わっていくでしょう。
あるいは、パ・リーグがビジネスになるという認識ができれば、「スポンサーやるから東西対抗復活してくれ」という企業が現れるかもと期待してみたり(笑)
3年前に(あるいはそれ以前に)……というのは、どうしても私も考えてしまうのですが、とにかく今は将来に期待して見たいと思っています。
もうひとつ。日本一にもなって、交流戦でセ界の関係者にファンサービスについて意識の打撃を加える事が出来て、それでなお、こういう記事が出るという事は、パ・リーグてやっぱり危機なんですね。
最後にひとつ。「パ・リーグ(プラスα)」という形で、何か他のところとコラボレーションしてみるのはいいんじゃないかと思います。芸能人を呼んでキャアキャア騒がせるのも一つの手でしたが、これではパ・リーグのプロモーションの面ではあまり効率的ではなく、それより他に、「パ・リーグWithプロレス」とか、ある意味似た業種はあると思いますので、とにかく注目してみようと思います。
でもって、讀賣や阪神などはそういうメディアを押さえているわけですし、去年のハムや一昨年のロッテが目立ったとはいえ、まだまだアピールは足りていないのが現状ではないかと思います。
それだけに、パ・リーグが束になってどれだけのことができるか、ぜひとも期待したいと思っています。
>コラボレーション
客寄せパンダを連れてくるよりも、自分たちがいろんなところへ出向いて売り込みをかけることの方が、これからは大事になっていくのではと思っています。
おっしゃるように、芸能人を呼んだところで一時的な効果しかないですし、むしろ野球観戦には邪魔なだけっていう悪例は枚挙に暇がないですからね。