にわか日ハムファンのブログ記念館

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変わる球、変わらない性分:NPB、統一球仕様の変更隠蔽発覚

2013-06-12 07:32:57 | 言わせてもらいます・球界に苦言提言
 昨晩遅くにこの件について知りました。当初は面倒臭いからサブタイトルでネタにするだけでいいかと思ったのですが、流石にそれで済む話でもないかと思いましたので、エントリ数稼ぎに書いてみます。
 とはいえ、率直に言ってあまりにも阿呆らしい話なので、とくに構成はまとめず思いついたままだらだらと書き連ねますが。

■ 嘘つきNPB!やっぱり飛ぶボールに変えていた!12球団には隠ぺい(報知・2013年6月12日)
■ 嶋選手会長は憤慨=プロ野球統一球(時事・2013年6月12日)

 統一球の仕様変更については、まぁあり得る話だろうぐらいには思ってましたし、事実だとすればこれほど人を馬鹿にした話もないわけですが、バレる時にはあっさりとバレるもんなんですねぇ。
 というか、選手会に突き上げられたぐらいでゲロってしまうぐらいの根性無しなら、最初から隠さなければ良かったわけですが。
 一方、嶋選手会長は「選手たちは日本のプロ野球をもっと良くしようと熱く思っている。相手とは温度差がある」と、よくよく読むと凄まじい怒り方をしていています。
 確かに、選手と相手、すなわちNPBとの間には温度差があるのでしょう。それがどの程度の差なのかは知りませんが、今後の対応で温度差の大きさはさらに露呈するものと思います。
 その一方で、隠蔽を指示されたミズノに対しては一言、創業者が草葉の陰で怒っているぞと。
 担当者からすれば、あるいは自分たちはNPBに指示されただけだというかも知れません。
 ただ、もし創業者水野利八翁が同じような状況で隠蔽を指示されて、はたして、はいそうですかと従ったでしょうか。胸に手を当てて、あるいは社史でも読んで考えてみられたいものです。
 そして、NPBが今後どう対応するのか、というのも焦点と言えなくはないのですが、今後の展開として最も確率が高いのは、何もしないというところでしょう。
 ここまでコミッショナーが出てきていませんが、責任逃れに終始することは間違いありません。統一球に当人の名前の烙印が押されていることなど、ここでは何の意味も持ちますまい。
 もっとも、責任逃れという点ではNPB自体も変わるまいと思います。せいぜい、現場で詰め腹を切らされる人が出るか出ないか、というぐらいでしょう。
 一方、責任を追及する側の選手会ですが、この際やれることはなんでもやればいい、とは思うものの、現実として打つ手があるのか。
 以前の統一球に欠陥球があったことが立証できれば、それによる年俸面での損害についてNPBに賠償責任を問うことも理屈上は可能かも知れません。場合によっては、各球団との協力すらあり得ます。
 ただ、はたしてその欠陥をどうやって立証するのか。以前使っていたボールとその使用履歴を逐一検査でもできればいいのですが、それ自体考えるだけで難しいことが分かります。
 まして、ボールの仕様が理由ではストライキを打つわけにもいきますまい。現実として、NPBへの効果的な選択肢があるかというと、非常に懐疑的にならざるを得ません。
 一方のメディアですが、ネットで見た限りでは、スポーツ紙なら報知、一般紙なら朝日・毎日(なんなんだこの組み合わせは!)を筆頭に、厳しい論調が見られます。
 とはいえ、幸か不幸かサッカー日本代表の試合の記事がより目立つところもあるわけです。
 まして私が住むのは関西、これから駅の売店を見てみますが、この件が阪神の話題に負けていたとしても、何ら驚くことはありません。
 あと思い出すのは、統一球変更の疑惑を追及するような見出しを出しておいて、中途半端な記述で終わった某週刊誌。あれにもがっかりさせられたばかりですし、ジャーナリズムに何も期待しようがありません。
 そういうわけで、おそらく今後は選手会や球団が責任を追及しようとしてもNPBを追い詰めることはできず、メディアもいずれは日和見となり、NPBは醜悪な責任逃れを続けることでしょう。
 そして、最後はナベツネ氏が一喝して終わり。これがまぁNPBの、言うなればギミックみたいなものです。
 もちろん、今後私が推定した筋書き以外の展開が繰り広げられる可能性はゼロではありません。とはいえ、どうせ誰も何も責任を取ることはあるまいと思うと、つくづく阿呆らしい、というのが私の率直な気持ちです。
 さらに言うなら、怒る気力がまだある人はいいなぁと。
 こちとら、ファンとして煮え湯を飲まされたという嫌な気分はありますが、それ以上にどうせ何も変わらないという諦念が先立つので、怒るのも馬鹿らしい、面倒臭い、人生の無駄と思うのです。
 ま、なんだかんだ言ってファンは試合を観るわけで、だからこそNPBに足元を見透かされてるわけですし。
 それなら、野球を観られる間に明るく楽しく観ておくことの方が大事かなと思います。そう、プロ野球は明るく楽しく。



















「アカルサハ、ホロビノ姿デアラウカ。人モ家モ、暗イウチハマダ滅亡セヌ。」(太宰治「右大臣実朝」昭和十八年)


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4 コメント

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論語読みの論語知らず… (M・K)
2013-06-12 23:39:32
加藤コミッショナーは「アメリカに追い付け追い越せ」がモットーのようですが、
自分の役割の意識については、まったく見習おうとしないようですね。
(MLBの世界も、実際にはドロドロしたものがあるのでしょうけれども……。)
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Unknown (ふりこ)
2013-06-13 00:16:39
まあ、鶴岡がホームラン打つくらいですからね。
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M・Kさん (ルパート・ジョーンズ)
2013-06-13 06:13:44
アメリカに追いつき追い越せという言葉の中身が空虚そのものだったということでしょう。
ただ、MLBのコミッショナーを下手に見習われても、権力を高めるだけで、
能力は?なのは避けられませんから、この際気にしないことにしましょう。
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ふりこさん (ルパート・ジョーンズ)
2013-06-13 06:15:37
この際飯山にも期待しますか(笑)
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