Love U Right Up to the Moon and Back

2005年8月に人生の転機が!それから細々と続けております、在米主婦の暇人日記。

あれから一週間

2007年04月22日 | アメリカ生活
お葬式とか、お通夜とかそういうのがありました。

こっちでも、日本と同じで、2段階のセレモニーなんだけれど。
お通夜のときって日本だったら、家族は一晩中、
ご遺体と一緒にいるじゃない?
こっちは、閉店(?)の時間になると家に帰されるんだって、みんな。
だから、まぁ、お通夜っていうとちょっと語弊があるよね。

火曜日の夜にビューイング(Viewing)といって、
化粧されたご遺体に面会しつつご遺族とお話したりするイベントがあって、
水曜日がフューネラル(Funeralお葬式)で、
その後ベリアル(Burial・埋葬)でした。

ビューイングに行ったはいいんだけど、
なんていうか、もうポールじゃなくってさ。
正直な感想、「何この蝋人形?」でした。
父のときとはずいぶん違う遺体の印象で・・・。
事故で皮膚もきっとすごい状態だったと思うし、
たくさん化粧重ねたんだろうからこういうのも仕方ないのか。

フューネラルでは、旦那はポールベアラー(Pallbearer・棺付添い人)でした。
ポールベアラーは全部で6人。重かったそうです・・・(><)

私は始めて『ポールベアラー』という言葉を聞いたとき、
ベアラーがBEARER(運ぶ人)なんだろうなとはすぐにピンと来たのですが、
ポールのつづりが分からず、もしかして名前+Bearerなのかしらと思ったりして
旦那に、
「あなたが死んだら棺付き添いしてくれる人はブラッドベアラーなの?」
とかとんちんかんなことを聞いてしまいましたら
クスッと笑われた上であっさり「ちがうよ」と言われました。

調べてみたら、Pallというのは棺のことでした。普通だー(><)

ちなみに、デイルのパパのジェイも、
ここ数ヶ月一緒に仕事してたので仲がよく、
ポールのポールベアラーしてました。

フューネラルも日本とは全然違っていて、
なんかポールのお姉さんが歌を歌ってたり
その歌も鎮魂歌というよりもクリスチャンラブソングみたいな感じだったり
(っていうか、正直、よく歌えるなぁと思った。私なら絶対無理。)
神父さんがお話をしてくれたんだけど
ポールの姪っ子がポールのために書いた手紙を読み上げ、
「悲しいけど、天国っていう、ここよりもいいところにいるんだよね」
みたいな感じの手紙で、結構泣ける感じだったんだけど、
読み上げた後で、神父さん、

「これを10歳の女の子が書いたんです。彼女は教会に通っている」

・・・?いま、教会にどうとかっていった?
それがポールとなんの関係があるの?
なんかこの一言以降、やたら

「もしこの中で、まだイエスさまを信じていない人がいるならば、
私はその人に、今からでも遅くないと言いたい。教会に通うのです。
そうすれば救われる」

みたいな、普通のクリスチャン話をされ!!!
そしてみんな「アーメーン」とか「ハレルヤー」とか言ってんの。

えー、なにこれ、ポールの話は?ポールを送る言葉を話すんじゃないの?
とか
これがクリスチャンのフューネラルなの?と思っていたら、
式後、義母も

「なんなのかしらねぇ、あれ。普通の日曜礼拝みたいだったわね」

旦那も

「ポールの話もっとしろって感じだよね」

とお怒りですよ。
やっぱり、あれは普通じゃなかったんだわ。
神父さんも他に言うこと思いつかなかったのかしらねぇ?
ポールのこと個人的に知らないなら知らないで、
これからポールが行くところについて話してくれるなり
そういうのしてくれればいいのにねぇ。
個人的に昔から知ってる人だったらしいけど・・・それならなおさらよねぇ。

フューネラルが終わったあとは、
外に出て、車に乗って、お墓のところまで
列を成して移動。
同じ敷地なんだけど、ね。広いから、車で移動。

芝生のきれいな墓地で、
霊柩車からポールベアラーたちが棺を運び、
お花とかいっぱい飾ってあるところで
またセレモニー。
姉が歌う。
神父が話す。そして叫ぶ。
「アーメーン」「ハレルヤー」

なんやねんこれ。

ご遺族がご満足であれば別にいいんですけどね。
私ら部外者がどうのこうのいうこっちゃないですし。

私は、セレモニーの後も、
遺族に声をかける気になれず、
ポールが埋葬される様子を立ち尽くして見ていた。

アスファルトを固めるような機械で、
最後にドドドドドドってやるんだけど、それはちょっときつくって、
そこでやめたけど。
翌日に立ち寄ったら、お墓の上に名前の入ったプレートと、
きれいなお花がいっぱいおいてあった。
十字架をかたどって。

家に帰って、黒の礼服を脱いだら
なんだか本当に終わっちゃったんだって感じがして
一気に疲れました。

旦那は金曜日まで結構元気だったけど
仕事場にポールがいない日々を経て
昨日(土曜日)と今日はとても凹んでいる。

こんな風にポールがいなくなってしまうとは
夢にも思ってなかったから
本当にショックなできごとでした。

事故の詳細を聞いたら
突っ込んできた相手のドライバーは
運転中に発作を起こし、接触時点では意識不明だったそうで
だから、ポールが違反運転してたわけでも
相手のミスでこうなったわけでもなく
ただの運の悪い偶然が重なって起こった結果。

歩道をちゃんと前向いて歩いていたって
車が突っ込んでくるってことはあるわけだ。

ポールのお姉さんは
事故の前日にけんかして
「お前なんかしんじゃえ!!!」
って売り言葉に買い言葉で言ったのが
ポールと交わした言葉の最後だったんだって。
すっごい泣いてた。

人生何が起こるかわからないから
いつでも素直に後悔しないように生きていたいね。

bad news...

2007年04月14日 | アメリカ生活
人間ってそんな簡単に死なないと思ってた。
でもそれはうそだったみたい。

ポールが、今日、亡くなりました。

事故だったんだけどね、バイクの。

カーブでこっちの斜線に入ってきた車のミラーに
頭をぶつけて即死だったそうです。

こっちのお通夜とかお葬式とかそういうのにはうといので、
このあとどういうスケジュールなのかわからないけれど。

今日ね、ミーティング中に、
「Oh, Hell!!!(うわ、サイアク!)」
って口癖言ってるポールの姿が
いきなり思い浮かんだんだよね。

きっとあの時だったんだなぁ。

いろいろやな気持ちにもさせられたけど、
こうなってみると楽しかったことばっかり思い出しちゃうんだよね。

トレイがかわいそうだなぁ・・・
一応、
「死んでしまったんだよ」
とか
「天国にいるんだよ」
とかそういうレベルで説明は受けているらしいんだけど、
うちに、おもちゃ置きっぱなしだったから、
「また今度取りにおいでね。」
って言ったら、

「うん、ダディと行くね!」

って(T_T)
お父さん子だったからなぁ・・・。

今でも信じられない。
よく、約束ブッチして音信普通だったりしたから、
そのうち電話してくるか、ひょっこり姿を現しそうな気がして。
でもそれはないんだよね。
もう、ポールはいないんだ。

旦那も旦那なりに凹んでるので、
そばにいてやろうと思います。

あの人はだれ

2007年04月09日 | アメリカ生活
旦那と一緒に、近所のRuby Tuesdayへお食事に出かけました。
このレストランでは入り口からテーブルまで案内係さんがいるんだけど、
今日の案内係さんはちょっとモード系入ったぽっちゃりさんだった。
その案内係さんが私たちを見てニッコリ、

「あらー、久しぶり!さっき彼女(私のこと)が入ってきて
外の写真を眺めてたときから、気付いてたよー(^^)」


という。誰?と思って旦那を見たら、
旦那も、仲良さげに

「おー、久しぶりー。いつからここで働いてんの?僕たちよく来るんだけど」
「5ヶ月前からよー。月木金だけね。」
「そっかー。じゃ、いつもタイミング悪かったんだね」

なんて和気藹々と話しながらテーブルへ案内してもらい、
彼女が入り口へ戻った後。

「また、名前思い出せないんでしょう?(`∀´)」

ここは旦那の地元なので、よく、同級生とかに会うんだけど、
旦那は顔は覚えてても名前を覚えてないことがよくある。
名前を覚えているときは紹介してくれるんだよね(笑)

ところが!あのコのことは「顔すら記憶にない」という。
えー??だってさっき仲良さげに話してたのにε=(´Д`;)
それも、覚えてないことをごまかすために話をあわせてただけだそうで。

私なら、演技なんてするよりも、「ごめん、誰だっけ?」って
聞いたほうがすっきりするし、いいのに。
いろいろ記憶をたどろうと質問したりしてみたけど、思い出せない。
私が彼女のところに一人で行って、
自己紹介して名前を聞き出して来ようかと提案してみたけど、
それもわざとらしいから却下。
そのうち

「しっ、しっ、おっきな声で話さないで!こっち見てる!
絶対ばれた!覚えてないってバレた!
今日来るんじゃなかった。食事が楽しめない(-"-;」


こんなに焦って困ってる旦那をみるのは久しぶりだ(笑)
そうこうして食事を注文した後、彼女がいそいそとテーブルにやってきた。

「誰かに関係を聞かれたら、私の『いとこ』って言ってね。
そんで、あなた(私のこと)はその奥さんね。(・∀・)」


そういってまたいそいそと去ってゆく彼女の背中をみながら、

もしかして本当に親戚かも、
いやいや、本当に親戚だったら『聞かれたら言ってね』はおかしい、
きっと覚えてないのがばれて、からかわれてるんだ、本当にいとこなんだ、
とかもう旦那はノイローゼになりそうなほど頭グルグルさせてるわけですよ。

で、食事を終わらせて、ウエイトレスがお会計を持ってきてくれた・・・
と思ったら

「待ってっ。これ打ち直し!」

ものすごい勢いで入り口の彼女がお会計を奪い取って去っていった。

そして戻ってきたお会計は、元の代金より少し減っていて、
彼女は

「あまり安くできなかったけどごめんねー」

といって去っていった。

おまけしてくれるなんて!!!Σ( ̄□ ̄;)
旦那はよっぽど彼女にとって特別な知り合いのはず。。。
と考えた直後、気がついた!!!








もしかして誰かと間違えてるんじゃっ!?(爆)








旦那は、もうバレて気まずくなる前に店を出たくてしょうがないの。
だって話まで合わせてさー。笑い話だっつーの。
でもおまけしてもらったのに挨拶なしで出るのも失礼なので、
彼女が入り口を離れた瞬間を見極めて、
ダッシュで退店。
代わりに入り口にいた別のコに、『いとこ』にお礼を伝えて欲しいと言ったら

「え?あ、エイミーアンね。ハイハイ。」


エイミーアン?Σ(・ω・ノ)ノ
エイミーアン?Σ(・ω・ノ)ノ



(タイムボカンシリーズ風に)
“説明しよう!
エイミーアンとは!
義母が経営していたMaggie'sを閉店する前、
一ヶ月ほどウエイトレスとして働いていた女の子である!
ちなみに当時はもっとお肉がついていて、
まったくモード系ではなかったのであった。”


・・・エイミーアンだったのかー。
ぜんぜん雰囲気違うからわからなかった。
Maggie'sをやめたあと、Hardee'sで見かけたときは
ぜんぜん変わってなかったのに。
きれいになったなー。びっくり。
でもなんか悪いことしちゃったなー、逃げるようにして出てきちゃってさ。
なるべく近いうちにまたお食事に行って、今度はちゃんと話をしよう。

っていうか、自己紹介して名前を聞き出す案が却下になってよかった・・・(苦笑)