5月から6月に掛けては
毎年子猫シーズンで
猫の保護団体や保護活動者は多忙を極めます。
私の属している団体も例外なく
1週間に何件も子猫の保護依頼の相談メールが入ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/b5/0c851c89fdbd5f4958b32b5490a02fb4.jpg?1655882115)
幸い私自身は、自分の家の周辺の野良猫さんを
頻繁にTNR(避妊)しているせいか
ここ数年子猫に遭遇した事がなく
他のメンバーや相談者さんの子猫の里親探しの
お手伝いをメインにしています。
ところが…5月中旬
中学生の孫から夕方ラインがきて
「おばあちゃん~~!弱ってる子猫を拾っちゃった~~」という
文面と、自分の自転車の前カゴの中に
横たわっているこの写真が送られてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/78/9cb4771652294a9acf73ba00c07d1c79.jpg)
パッと見て、これ死んでる??と思ったほど
ぐったりした様子の子猫の写真です。
学校の帰り道、道路の隅で、中学生が集まっていたので
なにかと思って、覗いたら、この子が地面に横たわっていたそうです。
みんな見ているだけで誰も助けようとしなかったので
私が拾って連れてきた・・・と。
ああ~~この子らしいと思いました。
去年のクリスマスの前日にも
公園で1歳ぐらいの子を保護して家に連れ帰り
私に連絡が来ました。
あまりにも寒くて可哀そうだから家に連れてきた・・・と。
(譲渡しました)
この子です⤵
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/63/b2106a3499f4050a5702b876902b2681.jpg?1655881821)
数年前にも
学校帰りに段ボールで捨てられていた子猫を拾って
私の家に連れてきました。(今ではうちの子です)
くるみとの2ショットでお馴染みのこの子です。⤵
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/ed/5005a796e87611acec2cdf53611554d0.jpg)
そんな気持ちの優しい子なので
道で衰弱して倒れている子猫を見捨てる事など
出来なかったんでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/17/e3ef900505089116596bf2f792413a4e.jpg)
もうこれは待ったなしで病院へ連れていくレベルなので
その足で飛んでいきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/63/999c465969e99e7682704609c949d9b5.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/0e/93e5f758ea66d57e7f11aaf7cea5dce1.jpg)
案の定
重い猫風邪で、即、入院。
おまけに酸素室に入れられる重症レベル。
ミルクも飲まないので強制補給で
数日入院しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/90/c2f13faeeca48bbe40bb11f02005196d.jpg)
孫と毎日にお見舞いに行き
なんとか1週間後に退院できました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/e9/1b080a16df2db45bd912fa667560b0ef.jpg)
退院後はミルクボランティアさんにお願いし
離乳まで面倒を見てもらう予定でしたが
今、保護中の子猫が多すぎて
ミルボラさんの空きがなく
ミルボラさんが空くまで
未熟な私が数日面倒を見る事になりました。
ところが私の技術不足で
なかなか哺乳瓶でうまくミルクを飲んでくれず
スポイトで時間を掛けてミルクを飲ませなくてはいけません。
たった1頭なのに、3時間置きの授乳で
神経使ってクタクタに~~
こんな乳飲み子を4頭も5頭も
お世話されているミルボラさんの苦労が
改めてわかりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/cc/b0c18c3653cc5bd0edf5711cbd44e528.jpg)
毛色が個性的なスモークグレーの男の子。
孫たちが「しじみ」と名付けました。
退院しても、最初は目がまだまだ痛々しくて
このまま普通の目に戻るのかとても心配でした。
ひどい猫風邪だと眼球摘出の子もいるほどなので
風邪といっても、甘くみてはいけません。
特に子猫は体力がないので、なおさらです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/79/10499072dfc96cfad92c39ab4bbc8a4f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/24/586b532bfc1664a1c88496c861dc97e9.jpg)
それでも少しづつ少しづつ目がキレイになってきて
ミルクもよく飲むようになりました。
ミルボラさんにバトンタッチしてからは
ミルボラさんから送られてくる写真が
楽しみなほど、どんどん元気になっていきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/b6/49b7ad227e267de01ca7133a652af115.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/41/029204a982a039edc206d96cee54b4ba.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/08/18d8247a64a0a05a5a15c7f9d94a1ee4.jpg?1655881889)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/99/05ee0203b877557098eb9a77c6603f0b.jpg?1655881889)
一度、ミルボラさんが多忙な週があり
数日私のところへ来ましたが
孫たちが毎日様子を見にきて
子猫の可愛さに魅了されてました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/af/bf24e2fbc9b49756c5c4b5554eb5824f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/d9/39f5b4be79e05509abf77fbb297cac69.jpg)
離乳食を経て、カリカリが食べられるようになったので
そろそろ募集を始めようと
しじみの写真を里親サイトに掲載しました。
この写真です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/47/be1d3199d66534b7454a022ff4523c42.jpg)
するとしばらくしたら応募が入ったんです!
ご夫婦と子供さんが4人の6人家族で一戸建て。
私の家から車で15分ぐらいの近さ。
とても好条件でした。
子猫を譲渡する時、あまり小さいお子さんがいるご家庭は
どうしてもオモチャにされやすいので
(私にも、2歳児や1歳児の孫がいるのでよ~くわかります)
ご辞退する場合が多いのですが
この応募者さんは子供さんは4人と多いですが
もう中学生が3人だったので
その点は安心でした。
そしてミルボラさんのお宅でお見合い。
ご家族総出でしじみに会いに来てくださいました。
猫を飼うのが初めてのおご家族だったので
良い面だけでなく、カーテンに登るとか
ソファバリバリするとか・・・悪い面も
正直にお話しさせていただきました。
それでも「しじみちゃんをぜひ!」と言って下さり
お見合い成功!
子供さんたちが「早く欲しい!」ということで
3日後にお届けになりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/f8/56de6299236ba7f91298230795701496.jpg)
それを聞いた孫たち4人。
嬉しさ半分、寂しさ半分で~苦笑
本当なら離乳後は私の家に連れてくる予定で
それを孫たちは楽しみにしていたのですが
こんなに早く里親さんが決まってしまったので
その機会がなくなってしまいました。
なので、お届け前にどうしても会いたいと言うので
ミルボラさん宅にお邪魔して
最後にしじみを順番に抱っこ。
あまりにも元気になったしじみを見て歓声をあげてました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/ba/c36a08e3c9327ddaf459c44935c6fdb4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/3d/72d153e27b6d2bf63959158189f04804.jpg)
そして今週、里親さんのお家にお届けしてきました。
しじみは初めての場所にも関わらず
ビビる事もなく、隠れる事もなく
お部屋の中を探検し、オモチャで遊び・・・安心しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/b1/3ad4d0146578c3b75cd5cbcdd20493d6.jpg?1655853641)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/64/64e3d113c63e05dbf9a4972614521352.jpg?1655853641)
お届けして数時間後には
ご主人の足元で寝ているしじみの写真が送られてきて
ホッとしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/91/d8d0bb7015397b4b91e5878444132b50.jpg?1655853641)
しじみは中学生に(孫に)命を助けてもらい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/91/d8d0bb7015397b4b91e5878444132b50.jpg?1655853641)
しじみは中学生に(孫に)命を助けてもらい
孫はしじみから命の大切さを学んだ。
保護しなければ多分消えたであろう命は救われ
その子を新しい家族の元へ。
命のバトンリレー、ご縁の繋がり。
保護活動って本当に奥が深いと実感しています。