でこのブログ☆私好みの宿日記

ネコのこと 42

5月から6月に掛けては
毎年子猫シーズンで
猫の保護団体や保護活動者は多忙を極めます。
私の属している団体も例外なく
1週間に何件も子猫の保護依頼の相談メールが入ります。
 
 


幸い私自身は、自分の家の周辺の野良猫さんを
頻繁にTNR(避妊)しているせいか
ここ数年子猫に遭遇した事がなく
他のメンバーや相談者さんの子猫の里親探しの
お手伝いをメインにしています。
 
ところが…5月中旬
中学生の孫から夕方ラインがきて
「おばあちゃん~~!弱ってる子猫を拾っちゃった~~」という
文面と、自分の自転車の前カゴの中に
横たわっているこの写真が送られてきました。
 
 
パッと見て、これ死んでる??と思ったほど
ぐったりした様子の子猫の写真です。
 
学校の帰り道、道路の隅で、中学生が集まっていたので
なにかと思って、覗いたら、この子が地面に横たわっていたそうです。
みんな見ているだけで誰も助けようとしなかったので
私が拾って連れてきた・・・と。
 
ああ~~この子らしいと思いました。
 
去年のクリスマスの前日にも
公園で1歳ぐらいの子を保護して家に連れ帰り
私に連絡が来ました。
あまりにも寒くて可哀そうだから家に連れてきた・・・と。
(譲渡しました)
 
この子です⤵



数年前にも
学校帰りに段ボールで捨てられていた子猫を拾って
私の家に連れてきました。(今ではうちの子です)
 
くるみとの2ショットでお馴染みのこの子です。⤵
 
そんな気持ちの優しい子なので
道で衰弱して倒れている子猫を見捨てる事など
出来なかったんでしょう。
 
 
 
もうこれは待ったなしで病院へ連れていくレベルなので
その足で飛んでいきました。
 
 
 
案の定
重い猫風邪で、即、入院。
おまけに酸素室に入れられる重症レベル。
 
ミルクも飲まないので強制補給で
数日入院しました。
 
 
孫と毎日にお見舞いに行き
なんとか1週間後に退院できました。
 
 
退院後はミルクボランティアさんにお願いし
離乳まで面倒を見てもらう予定でしたが
今、保護中の子猫が多すぎて
ミルボラさんの空きがなく
ミルボラさんが空くまで
未熟な私が数日面倒を見る事になりました。
 
ところが私の技術不足で
なかなか哺乳瓶でうまくミルクを飲んでくれず
スポイトで時間を掛けてミルクを飲ませなくてはいけません。
たった1頭なのに、3時間置きの授乳で
神経使ってクタクタに~~
 
こんな乳飲み子を4頭も5頭も
お世話されているミルボラさんの苦労が
改めてわかりました。
 
 
毛色が個性的なスモークグレーの男の子。
孫たちが「しじみ」と名付けました。
 
退院しても、最初は目がまだまだ痛々しくて
このまま普通の目に戻るのかとても心配でした。
 
ひどい猫風邪だと眼球摘出の子もいるほどなので
風邪といっても、甘くみてはいけません。
特に子猫は体力がないので、なおさらです。
 
 
それでも少しづつ少しづつ目がキレイになってきて
ミルクもよく飲むようになりました。
ミルボラさんにバトンタッチしてからは
ミルボラさんから送られてくる写真が
楽しみなほど、どんどん元気になっていきました。
 
 
 
 




一度、ミルボラさんが多忙な週があり
数日私のところへ来ましたが
孫たちが毎日様子を見にきて
子猫の可愛さに魅了されてました。
 
 
離乳食を経て、カリカリが食べられるようになったので
そろそろ募集を始めようと
しじみの写真を里親サイトに掲載しました。
 
この写真です。
 
するとしばらくしたら応募が入ったんです!
ご夫婦と子供さんが4人の6人家族で一戸建て。
私の家から車で15分ぐらいの近さ。
とても好条件でした。
 
子猫を譲渡する時、あまり小さいお子さんがいるご家庭は
どうしてもオモチャにされやすいので
(私にも、2歳児や1歳児の孫がいるのでよ~くわかります)
ご辞退する場合が多いのですが
この応募者さんは子供さんは4人と多いですが
もう中学生が3人だったので
その点は安心でした。
 
そしてミルボラさんのお宅でお見合い。
ご家族総出でしじみに会いに来てくださいました。
 
猫を飼うのが初めてのおご家族だったので
良い面だけでなく、カーテンに登るとか
ソファバリバリするとか・・・悪い面も
正直にお話しさせていただきました。
 
それでも「しじみちゃんをぜひ!」と言って下さり
お見合い成功!
 
子供さんたちが「早く欲しい!」ということで
3日後にお届けになりました。
 
 
それを聞いた孫たち4人。
嬉しさ半分、寂しさ半分で~苦笑
 
本当なら離乳後は私の家に連れてくる予定で
それを孫たちは楽しみにしていたのですが
こんなに早く里親さんが決まってしまったので
その機会がなくなってしまいました。
 
なので、お届け前にどうしても会いたいと言うので
ミルボラさん宅にお邪魔して
最後にしじみを順番に抱っこ。
あまりにも元気になったしじみを見て歓声をあげてました。
 
 
そして今週、里親さんのお家にお届けしてきました。
しじみは初めての場所にも関わらず
ビビる事もなく、隠れる事もなく
お部屋の中を探検し、オモチャで遊び・・・安心しました。
 


 
お届けして数時間後には
ご主人の足元で寝ているしじみの写真が送られてきて
ホッとしました。



しじみは中学生に(孫に)命を助けてもらい
孫はしじみから命の大切さを学んだ。
 
保護しなければ多分消えたであろう命は救われ
その子を新しい家族の元へ。
 
命のバトンリレー、ご縁の繋がり。
 
保護活動って本当に奥が深いと実感しています。

コメント一覧

でこ
かなちゃんさんへ
コメントありがとうございます。
はい、しじみですが里親さんが決まらなければ
孫は自分で飼うと言ってました。
なので私もそれほど必死に里親探しはしていなかったのですが
里親サイトにアップしたらすぐ良い条件のご家族から
応募が入ったので、しじみは運の良い子だと思います。
もともと孫の家も、私の団体から保護猫を2頭を
譲り受けてます。

かなさんも保護して譲渡された事があるんですね!
とても勇気がいったことでしょう。
捕獲器を設置して猫を捕獲するなんて最初は
超~ビビりますもんね。
譲渡も神経を使われたことでしょう。
せっかく保護した子なので変な人には渡したくないですもんね。
でも譲渡できた2頭は、かなさんのお陰で幸せになれましたね。
母猫はもう2度と、体を痛める出産をしなくてもいいので
良かったと思いますよ。

今、私達の団体も、かなさんのような方からの相談が
とても多く、以前は丸投げ相談が多かったのですが
最近は捕獲器をお貸しするだけで
あとはご自分で頑張って保護され、家に入れて
里親探しをされる方が増えてきました。
とても嬉しいことです。

母猫のリリースは本当に迷うところです。
私もいつもそうです。
人馴れした子ならなおさらです。

保護は本当に覚悟がいります。
保護して終わりではなくそれから先の方が大変です。

でも、一生外猫でいる子と
飼い猫として家の中で過ごす子とは
天と地ほど猫生が変わります。

なので、ご自分でできる範囲でいいので
これから、もしかなさんが猫と出会ってしまったら
どうか宜しくお願いします。笑笑
でこ
ぐーやまさん
すごいじゃないですか!!
もう完全に個人猫ボラさんですねー
私も保護活動者の端くれとして
「TNRありがとうございます」と言いたいです。

〉16歳の兄妹猫ですが、4月に兄猫を亡くしました
〉一人っ子になった妹猫は元気です

16歳!
兄妹で長寿ねこさんですね。

でも私も他人事じゃないんです。
うちの子も今16歳で
まだ元気ですが、この子が亡くなったら
私は生きていけるか…と思うほど溺愛しているので
少し様子がおかしいだけでテンションが下がります。

やはり最後は腎臓でしたか?
お世話大変でしたね。
亡くなった時はさぞお辛かった事でしょう。
妹猫さんは元気で嬉しいです。
最近の子は20歳まで生きる子たくさんいるので
頑張ってそれを目指して欲しいなぁ。

〉猫を見たらもう耳(カットがあるか)と
〉お尻(キン玉がついてるかどうか笑)しか
〉どこで寝ているか、ご飯は食べられているのか
〉心配事ばかりです

わぁ〜〜これ私もまったく同じです。
完全に「保護活動者病」ですね!笑笑
よくSNSで野良猫の写真をあげてる人がいて
「可愛い〜」なんてコメントが入ってますが
そんな事より避妊してあるんか?
ご飯もらえてるんか?
そっちが心配になり見ていられません。

〉神戸に来て15匹くらいTNRしましたが

15頭もすごいです!!
捕獲器はお待ちなんですか?

〉長いこと投薬やごはんや下痢の
〉心配をして生活していたので
〉それがなくなってまだ呆然としています

私も経験があるのでよーく分かります。
そういう子がいると、心が休まらず
どこに行ってても頭にあって
心から楽しめないですもんね。
そして亡くなった後は、その子を思い出し
また涙…で。

「ふふ京都」素敵なお宿でした。
どうぞしばし猫の事は忘れて
ゆっくり楽しんできて下さい。


追伸
もしよければ「ねこネットあま」のブログも
見て下さい。私が書いてます。
かなちゃん
こんばんは!
以前1度だけコメントした事がありますが…いつも楽しくブログ拝見しています。
中学生のお孫さん、とっても優しい子なのですね。でこさんの影響もきっとありますね!しじみ君を優しく抱っこしている写真を見て、そのまま飼ってしまえばいいのにーと思ったりもしました(笑)
でも、ずっとのお家、ずっとの家族に出会えたようで本当に良かったです♫

私も去年子猫2匹を保護しました。我が家にはすでに2匹いるので、子猫は里親さんを探そう。ママ猫はTNRと決めて、動物病院で捕獲機を借りて3匹保護しました。初めての経験だったので、素人が見よう見まねで…という感じでした。
うちの猫は、上の子は公園に捨てられていたのを拾った人がいてその人から譲ってもらったのと、下の子は保護施設でお見合いをして里親になったので、自分で保護する、というのは初めてでした。
子猫たちは里親さんが見つかり巣立っていきましたが(里親さんのSNSで立派に?大きく?育った姿を見させてもらってます)、ママ猫に関してはとても後悔しています。うちの子にすればよかった、と。
おうちの猫になる最初で最後のチャンスだったのかもしれないのに、私の覚悟が足りませんでした。
外に戻してから何度かご飯を食べに我が家に来ましたが、もともとご飯をあげている人がいたので我が家には姿を見せなくなりました。捕まって怖い思いをしたうえに、子猫たちを取り上げられて、もう私のところには来ないだろう、と思うと涙が止まりませんでした。
猫を保護する、という初めての出来事は苦い経験になってしまいました。

長くなってしまい、なんだか暗い感じになってしまいました。
なかなか出会えませんが、次にまた猫を保護するような事があったら、次こそは後悔のないように覚悟を決めて保護しよう!!とは思っています。
でこさん、これからも猫さんのこと、お孫さんのこと、旅行のこと、ブログ楽しみにしていますねー♪
ぐーやま
でこさん、丁寧なご返信ありがとうございます
猫を2匹飼っておりました 
16歳の兄妹猫ですが、4月に兄猫を亡くしました
一人っ子になった妹猫は元気です
15年ほど前、当時住んでいた川崎市はボランティアさんが多く、その分外猫も多いのですが(多摩川河川敷とかすごいです)、たくさんのボラさんと知り合うことができました
その影響で、自分でもできる範囲でTNRをするようになりました
自宅の周りとか、最寄駅とか、通り道とか、猫を見たらもう耳(カットがあるか)とお尻(キン玉がついてるかどうか笑)しか目に入りません
可愛いとは思えないですよね
どこで寝ているか、ご飯は食べられているのか、心配事ばかりです

今は神戸に住んでいます
幸い、私の自宅周辺は外猫は少ないのですが、昔ながらの住宅地や繁華街は非常に多いです
神戸に来て15匹くらいTNRしましたが全部繁華街です
これからもできることをやっていきます

兄猫が亡くなり、長いこと投薬やごはんや下痢の心配をして生活していたので、それがなくなってまだ呆然としています
そこで、近場で温泉でも行こうと「ふふ京都」で検索して来ました
記事を拝見して、決めました!
8月に一人でおこもりして来ます!
これからも楽しい旅の記事と猫の記事を楽しみにしています
ありがとうございました
でこ
ぐーやまさんへ
宿泊記の検索で私のブログに当たり
コメントまでいただきありがとうございます。
しじみを迎えよう・・・とまで思って下ったとのこと、
嬉し過ぎます!!!泣きそうです!!

ぐーやまさんも猫がお好きなんですか?
TNRの経験者さんです?

>暑い日も寒い日も、外猫のことを考えない日はありません

この一文、まさにおっしゃる通りで
私もいつもいつも頭の隅に猫がいます。
旅行先でもついつい猫を探してる自分がいて笑えます。
外猫さんが多い場所を見てしまうと
その場所周辺に保護団体はいないか
検索してしまう時もあります。笑
なので猫の多い島なんて絶対行きたくないし
ペットショップも見たくないので素通りです。

>外猫が減るよう、私も自分のできることをやっていきますね

はい、宜しくお願いします!!
たかが1頭、されど1頭なので。<m(__)m>

あ!どちらのお宿の検索で
私のブログがヒットしたんでしょうか?
またお勧めのお宿があったらぜひ教えて下さいね~~
ぐーやま
こんにちは

宿泊記で検索してきたのですが、宿泊記だけでなく、保護猫活動の素晴らしいお話を読むことができてとてもラッキーな気持ちになりました
しじみちゃんが可愛らしく、募集しているならうちで・・と思い読み進めて、とても素晴らしい里親様の元で幸せなしじみちゃんを見ることができて、幸せのお裾分けを頂いた気持ちになりました

TNR活動のお話、高齢の餌やりさんのこと、読みながら、ウンウンとうなづくことばかりです
リターンするときの切ない気持ち、抱っこされたこともなく、撫でられたこともなく、暖かい部屋の中も知らず・・の一文は本当に心に響きました
暑い日も寒い日も、外猫のことを考えない日はありません
少しずつでも、このような外猫が減るよう、私も自分のできることをやっていきますね
長々と失礼いたしました
どうぞご自愛ください
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