でこのブログ☆私好みの宿日記

ネコのこと 41

我が家から1キロほど北にいったところに

前から気になっていた

野良ネコがたくさんいる場所ありました。

うちの飼い猫のアメも

孫がそこで拾ってきた子です。

春だし、サカリのシーズン。

また子猫がたくさん生まれてしまう。

今、なんとかしないと。。

なぜだかわからないけど

久しぶりにやる気スイッチが入り

早速その場所へ下見に行ってきました。

するといるいる!

あちらこちらにネコがいます。

30分ほどウロウロしただけで

7,8頭は見つけました。

1軒のお宅の庭に

カリカリの入った大きなお皿が置いてあり

明らかにここがエサやりさんの家っぽい。

孫からもなんとなく聞いていたので

勇気を出して、ピンポンを押しました。

すると70代ぐらいのおばあさんが出てきて

(この年代のエサやりさん、多いんです)

ネコの事を尋ねると、私がエサをやるから

どんどん集まってきて、春になると子猫が産まれ

とても困っていた・・・と。

前回のアパートのおばあさんと同じセリフ。

デジャビュかと思った・苦笑

ただ全部が全部私のネコじゃない。

あの子とあの子は、裏の借家の周辺にいるネコだし

この子とこの子は

西の方のネコだから関係ない・・・と。

とにもかくにも

おばあさんの子も、西の子も、借家の子も

春の出産シーズンの前にTNRするしかない!

これ以上増えたら、どうなる?!

おばあさんを説得し

保護器を置かせてもらい

入ったら知らせて欲しいと

協力をお願いしました。

幸い、どの子も太っていて

状態の悪い子はいなさそうだし

田んぼや畑が多い、のどかな

交通量の少ない場所なので

交通事故の心配もなさそう。

メンバー全員の保護器を借りて来て

準備万端です。

ただ

今回、この場所で

何頭捕獲出来るか分かりませんでしたが

病院にその都度予約を入れ

1頭や2頭ずつ

毎回毎回運ぶのも

大変だなぁ~と思っていたところ

ちょうどタイミング良く

新聞に「不妊手術専門病院」が

岐阜に開業したという記事が載りました。

安価な事も、もちろん助かりますが

ワゴン車で出張手術をしてもらえる。

ここに目が留まりました!

さっそく「にじのはしスぺイクリニック」さんに電話をしました。

すると快諾!!

何頭捕獲出来るか分からないと告げると

それでもいいですよ!と言って下さり

早速3月10日に

我が家まで来ていただく事になりました。

なかなかこんな機会はないので

気合いが入り

2日前の8日から捕獲開始。

こういう時

エサやりさんからの情報収集は必須で

出没しそうな場所を聞き

あちこちに

保護器を設置しました。

エサやりさんに

置きエサもやめてもらいました。

(お腹が一杯だと保護器に入らない)

するとどうでしょう~!

次々と保護器に入ってくれ

初日だけで4頭。

翌9日は6頭も!

とうとう保護器が足りなくなってしまい

知り合いの個人ネコボラさんに

保護器を貸してもらったり

貸出中の保護器を

一旦返してもらったり・・・と大変でした。

おばあさんの情報で、この周辺で

一番出産を繰り返している黒ママを

最後の最後に捕獲できました!

・・・といっても

どの黒猫が「黒ママ」なのか

私にはサッパリ分かりませんが

長年エサやりをしているおばあさんには

分かるようでした・苦笑

 

この周辺、黒ネコが多いのは

この黒ママが産んだ子どもが多いからだそうです。

最終的に13頭捕獲!

もし3頭とか4頭では

せっかく岐阜から来て下さるのに

申し訳ないと思っていたので

なんとか面目を保つことができました。

保護器を車に乗せ、家から現場まで

1日何往復したことでしょう~~

もうヘロヘロでした。

1人で13頭もよく捕獲出来たと

我ながらビックリでした。

自分で自分を褒めてあげたい!・・・??苦笑

さて、いよいよ当日。

午後1時ににじのはしスぺイクリニックさんのバス到着。

さすがにこの日は、ネコ仲間がお手伝いに来てくれました。

電源を繋ぎ、水を用意し

先生たちが手術の準備をされている間に

私達は用紙に1頭ずつ

①性別

②毛色

③耳カットをするかどうか

④ノミ取りをするかどうか

⑤ワクチンをするかどうか

⑥血液検査をするかどうか

書き込み、ケージ(保護器)に貼ります。

メス→性別不明→オスの順番に

手術を受けます。

2頭ずつバスの中へ。

いよいよ手術が始まりました。

まずは助手の方が、麻酔をかけ

お腹の毛を剃ります。

そして先生にバトンタッチして

いよいよ避妊(去勢)手術のスタートです。

窓ガラス越しとはいえ

手術の様子を見るのは初めなので

なんだか緊張しました。

おおよその時間はメスで40分ぐらい。

オスで20分から30分ぐらいでしょうか。

今回、性別の分からない子がほとんどだったので

時間が掛かっていると、メスだったんだ~と。。。

1頭が終わると、ケージに入れて返してもらます。

そしてまた1頭、バスの中へ。

1頭は手術、1頭はバスの中で待機。

その繰り返しです。

順番待ちの子たち。↑

術後のネコたちはまだ麻酔がかかっているのでこんな状態。

しっかり覚醒するまで私達が見守ります。

目の開いたままの子もいます。

5分もすると身体がびくびくと動き出し

立とうとしますが、フラフラしてなかなか立てません。

もう数分経つと、意識がしっかりしてきて

完全に立ち上がります。

麻酔が完全に覚めた途端に、元の野良さんに戻り

またシャーシャーと威嚇し始めます。苦笑

術後はあまり興奮させてはいけないので

覚めたことを確認後は、ケージに毛布を掛け

カイロを中に入れ、温かくして1晩置きます。

本当は室内に入れてあげたいところですが

全頭置き場所がなく、倉庫で我慢してもらいました。

この日、すべての手術が終わったのが

午後6時半頃だったので

5時間半掛かった事になります。

先生たちが帰られる頃は

外はもう真っ暗でした。

ネコ仲間にも本当に助けられました。

翌朝、ご飯をあげて

とても暖かい日だったので

オスから先にリターンしました。

全員をリターンし、保護器とケージを洗い

毛布を干し、ひざ掛けを洗い

長かった4日間が終わりました。\(^o^)/

 

13頭中メスは8頭でした。

これでこの春 あの場所での

不幸な出産は かなり減ると思うと

大変だったけど やって良かったと

心から思いました。

ただ・・・

リターンする時に いつも感じる

この切ない気持ちは なんなのでしょう。

みんな険しい顔をして

イカ耳で

毛はバサバサで

怯えた目をしている。

一度も抱っこされた事もなく

撫でられた事もなく

暖かい部屋の中も知らず

冷たい雨の日も

底冷えする冬の夜も

民家の軒下や片隅で

怯えながら過ごしていると思うと

胸がいっぱいになります。

 

すべての子を 保護してあげられたら

どんなにいいかと いつも思うけど

それが出来ないのなら

せめて 厳しい外で

生きていかなければ ならない猫たちを

1頭でも減らす為にも

TNRは必要なんだと

自分に言い聞かせています。

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