B型理系女子の生活

理系女子による理系女子についてのコラム。
理系女子のマイペースな日常紹介も。

理系の定義と分類 其の弐

2009-06-08 21:06:49 | 日記
前回から続いて、理系の分類のお話をします。

前回、理系を大きく、
「理学系」
「工学系」
「それ以外」
の3つに分けました。

ひとつひとつ、私の主観で解説してみようと思います。

◎「理学系」
大学だと理学部ですね。

”自然科学”の基礎を形作る学問、という定義になりましょうか。
数理学、物理学、化学学、生物学、地学など、ひとつの科学事象、自然事象にアプローチする感じです。
比較的女子も多い理系のひとつだと思います。

私の周囲の理学系出身の理系女子たちは、めくるめく数字の世界にはまり込んだ人とか、物をとにかく小さく小さくして分子レベルで見ている人とか、逆に天文学的な数字の世界にいて50億年単位~などと現実とかけ離れた単位が日常の人とかがいますね。

こうしてみると、結構数字にはまりこんでいる人が多いのかなあ。
工学系の私から見ると、理論値で話す人が多いです。(工学系と理学系にはこの辺に埋められない溝がある気がします)


◎「工学系」
大学だと、工学部です。
理学部に比べて、ひとつの学問の追求というよりは、応用して”人の役に立つものを作る”学問です。
理論の応用であるテクノロジー(技術)を追求するのがお仕事です。

私が所属していた土木・建築工学以外に、機械工学、電子工学、資源工学、情報工学、海洋工学など、現代社会を支えるインフラを作っています。

工学系の人は、ものづくりが好きな人が多いですね。
多くの場合、いわゆる”エンジニア”になる人たちです。

工学系は、他の理系と比べても、極めて女子の少ない分野です。
某工業大学に進んだ理系女子は「大学に女子トイレが少ない!」とぼやいておりました。それくらい、女子がいない前提なのです。

前述しましたが、特に土木系と機械系はもうびっくりするくらい女子が少なく、今でも研究室に1人いるかいないか、というのもざらです。

そんな工学系の理系女子たちは、とくに気が強い人というわけでもなく、むしろおっとりした人が多い気がしますが、芯が強い人が多いですね。

だって、考えてみてください。
進路が決められなくて、周りに流されて何となく、という人は、間違っても工学部には来ません。ましてや土木学科なんて来るはずがない。

ということは、みな目標を持って、多少の困難は乗り越える努力をした人だけが来るわけです。自己研鑽に励む、いい子が多いですよ。すれてないしね~。
ただ、理系女子の中でも「男子化」は一番進んでいるかもしれません・・・。べつにガサツなわけじゃないですが、さばさばしていて、感情に身をまかせたりはせず、理屈と理論で話す。そんな感じです。


◎それ以外
とてもたくさんの分野があるんですが、とりあえず出身の農学系が書きやすいので、農学系の説明を。

農学系は、農業を基本とした生物を扱う学問です。
農業だけではなく、食品全般が専門になります。

米や野菜だけでなく、畜産、養蚕、養蜂などの生産系から、食品加工や発酵なんかもやっています。

最近、某マンガで発酵は有名になりましたね。
酒、みそ、醤油、酢などを作っていたり、カルピスのような乳酸飲料、あとは生ごみのメタン発酵による発電、なんてことをやっている人もいます。

農学系は、とにかく、食べることが好き!という人が多いですね。
私が農学系から工学系へいったとき、初めて思ったことが「なんでこの人たちはこんなに食べ物の話をしないの・・・?」だったりします。

また、生き物を相手にしているので、盆も正月もありません。
私の友人は「大腸菌が死んじゃうから」と1月1日から大学に行っていました。

その点、工学系は機械を止めればいいので、盆と正月は休めますねー。
まあ、メンテナンスのために大学全館停電とかされて、実験装置が動かせなくてレポートが書けない!!なんてピンチに陥ったりはしますがね・・・。