らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

590.“McCARTNEY”

2007-06-18 | 12.THE BEATLES
【ALBUM “McCARTNEY”】

 6月18日。ポール・マッカートニー氏の65回目の誕生日です。

 わたしにとってポール(ここからはいつもの通りラフな呼称で)と
いえば、やはり1970年のあのゴタゴタの中でレコーディングしリリー
スしたアルバム“McCARTNEY ”を思い出さずにはいられません。

 1969年 9月、ジョンが「ビートルズ脱退」を他の3人に対して表明
しました。そのことは公表されませんでしたが、事実上ビートルズは
「終わって」いました。1967年のブライアン・エプスタイン氏の死後
グループの舵取りを担ったポールが「もう一度昔のようにやろう!」
とメンバーに呼びかけたものの、もはや「望み」は叶いませんでした。

 1969年の秋、スコットランドの農場に引きこもったポールはその後
どのような思いでこのアルバムを制作したのでしょうか。その心境を
慮ると、いたたまれない気持になります。「ビートルズからの決別」。
過去を断ち切り未来へ一歩踏み出すことに対して、吹っ切れないまま
失意の日々を過ごしていたのでしょうか。

 アルバムの各曲はポールとリンダ(ポールの当時の夫人)のプライ
ベートレコーディングによるもので、「散漫だ」と酷評されました。
しかし、その頃の状況を思い起こしながらこのアルバムをあらためて
聴いてみると、もの凄くリアリティが感じられます。わたしにとって
“McCARTNEY ”は「ポールのこころ」がありのまま出ている「珠玉の
アルバム」なのです。

 アルバム・ジャケット(冒頭の画像)は、リンダの作品で、西イン
ド諸島のアンティーガで撮影されました。小鳥たちがサクランボの実
をつついたり、果汁を吸ったりできるようにしておいたときの様子を
撮影したものです。わたしにはこの「画」が、ビートルズが終焉を迎
える1970年冒頭の「なんとも言えぬ感傷的な雰囲気」を象徴している
ように感じます。なぜかはうまく説明できませんが・・・。


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