Me&Night&Music…JAZZとお酒で素敵な夜を…

ジャズ&ブルースシンガーのローズが、好きなお酒と音楽について気ままに語ります。独断と偏見に満ちたウンチクも満載!

Give Me The Simple Life

2007-07-27 00:26:40 | Weblog
タイトルを直訳すれば、「シンプルな生活を私に」って
ことになるんですが、ジャズの曲では珍しいですよね。
ふつうは、特別なこと(いいも悪いも)を歌うことが断然多い
のですから。

「どうして 争いごとに巻き込まれて いらいらしたりするのか
 私には 信じられないわ
 私は 気取って出歩くのに 向いてないの
 普通の生活が 欲しいだけ

 雉料理を楽しめるって人もいるんでしょうけど
 あんなの ナイフから落としちゃうわ
 私には トマトやマッシュポテトをくれればいいの
 普通の生活が 欲しいだけ

 私が求めているのは
 広くて大きなものじゃなく ちいさな家
 あなたの愛と笑い声とにあふれた 楽しい家庭 」

 
…と、まあ貧乏ミュージシャンのためにあるような曲なのです。


私たちは、人とは違うこと(もの)、特別なこと(もの)
を手に入れたときに幸せを得たと思いがちなんだけど、
ほんとは、そうじゃないんだよね。 
…ってことを思い出させてくれる、素敵な曲です。

負け惜しみなんかじゃなく、ただ笑いあって暮らせることの
大切さ、いとおしさ、を知っている人には、ぜひこの歌を
聴いて欲しいな。

アタシは愛と笑顔だけじゃなく、いい音楽とおいしいお酒も
欲しいけど。 …あら、アタシってまだ修行不足ね。


この歌は、もちろん男性シンガーも歌ってますが、
主語を男性にしちゃうと、ちょっと、ねぇ。
やっぱり、女性が歌うほうがぴったりくるのでは?

頻出しておりますが、やはりこういう「人生モノ(?)」を
歌わせると、カーメン・マクレエがいいんですね。
彼女の歌は、説得力のかたまりです。
あと、私が好きなのはロレツ・アレキサンドリアのバージョン。
独特のフレイジングとタイム感で、玄人受けのするタイプの
シンガーです。

お次は合わせるお酒ですね。
トマトとマッシュポテトだけじゃね。
ま、2番の歌詞には、スクランブル・エッグとベーコンも登場しますが。
シンプルで飽きないお酒… やっぱり、ワインですか。
ややこしい理屈は抜きで、お安いイタリアのテーブルワインで充分。
赤でも白でもロゼでも、お好みで。
あ、日本の地ワインもクォリティはとっても高いですよ!



 


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あんまり歌ってないような・・・ (パウオ@上から目線に弱い)
2007-08-24 15:46:40
Give Me The Simple Lifeはあまり歌われていないように思うのは、私の無知のせいでしょうか。そうなら、ああ、無知が憎い、って永山則夫くんのパクリになるので言わないけど。
私はカーメンおばさんしか聴いたことがありません。
たしかに説得力がありますね。
私的には上から目線の説得ですが。
なにか言い聞かされているような、それは私が観たステージの印象が強いからなのでしょうね。
もう少し、あと17年ほど長生きしたら、
彼女の上から目線も、私に快感を与えてくれるようになるでしょう、きっと、必ず、絶対に。
返信する
カーメンの説得力 (ローズ)
2007-08-24 22:31:37
カーメンはピアニストだったせいか、音の階段を
一音一音踏みしめるように歌います。歌詞もていねいに。それであの説得力が生まれるのかな、と思います。
パブロさんのトラウマは存じませんが(笑)、殿方は
苦手かもねぇ~。取り入る隙のない感じですもんね。
今回のブログでご紹介した、ロレツのバージョンも
一度お聴き下さいね♪
返信する