Me&Night&Music…JAZZとお酒で素敵な夜を…

ジャズ&ブルースシンガーのローズが、好きなお酒と音楽について気ままに語ります。独断と偏見に満ちたウンチクも満載!

On The Sunny Side Of The Street

2007-09-17 22:20:03 | Weblog
この曲が作られた'30年といえば、世界大恐慌の真っ只中。
世の中の不安な気分を払うような明るい曲です。
先行きの見えない今の時代にも、この曲の明るさは必要かも。


「上着と帽子を手にとって
 悩みは ドアのところに置き去りにしてさ
 通りの明るい方へ まっすぐ足を向けよう
  
 パタパタっていう足音が 聞こえない?
 そのごきげんな調べが あなたの足音
 通りの明るい方では 人生はとっても楽しいのよ

 以前の私は 色んな悩みをたんまり抱えて
 暗がりを歩いていた
 でも もう怖くはないの
 あてもなくさまようのは やめにしたの

 1セントも無くっても
 私はロックフェラーみたいにお金持ち
 通りの陽のあたる方には 足元に金の埃がいっぱい! 」


そう、人生を楽しく豊かにするのはお金じゃないのね。
明るい通りを、堂々と胸を張って軽やかに歩いていけば、きっと素敵な仲間に
巡り会える。楽しいことにも出会えるはず。
嫌なこと、辛いことを抱えている時こそ、思いきって表に出ましょ。

ただし「アタシ悩んでます」なんて看板ぶらさげたような顔で出かけてはダメよ。
弱ってるあなたに付け込もうとする「暗がりの悪魔」が、善いヒトの顔して
寄ってくるから。
うんとオシャレして、強がりでもなんでもいいから、鼻歌でも歌いながら、ね。


この曲は、ほんとに多くのシンガーが歌っていますが、やっぱりサッチモおじさん!
落ち込んでる時には、サッチモのあのしゃがれ声の陽気さに救われます。
「人生、捨てたもんじゃないよね」って気にさせてくれます。
落ち込みからかなり脱出できているあなたには、エラ・フィッツジェラルド。
トランペット奏者のディジィ・ガレスピーが、スキャット混じりに歌っているのも
ごきげんです。

明るい通りを眺めながらお酒を呑めるようなカフェがあれば、この曲を聴きながら
ビッグ・アップル(ウォッカとアップルジュースのカクテル)なんていかが?
ビッグ・アップルってニューヨークのこと。
ニューヨークを一飲み? それこそ、アメリカの大富豪・ロックフェラーの気分で。