Me&Night&Music…JAZZとお酒で素敵な夜を…

ジャズ&ブルースシンガーのローズが、好きなお酒と音楽について気ままに語ります。独断と偏見に満ちたウンチクも満載!

It’s A Sin To Tell A Lie

2007-08-31 23:50:56 | Weblog
邦題の「嘘は罪」を略して、ミュージシャンの間では「ウソつみ」なんて
呼ばれるくらいの超スタンダード・ナンバーです。
’36年に、ビリー・メイヒューが作ったとされています。
が、曲の有名度に比べて、この作者、ほとんど知られていません。
他の楽曲も残っていないし。何だか謎の浮世絵師・写楽みたい?!


「あなたが“愛してる”と言うときは
 真実でなくちゃだめよ
 嘘をつくのは とっても罪なこと

 たくさんの恋心が 壊れてきたのは
 嘘の言葉が語られたせい

 あなたを愛している そう 愛しているの
 あなたが私の心を引き裂いたら 私は死んでしまうかも
  
 だから、“愛してる”って言うときは
 必ず真実でなきゃ いけないわ
 嘘をつくのは とっても罪なこと 」


恋人のつく嘘で、一番罪深い嘘って何でしょうね?
ほんとはオンナと一緒にいたのに、男友達と飲んでて遅くなった…なんてのは、
ま、騙されておいてあげましょって思えるよね。(アタシが大事だからつく嘘)
もちろん、あんまり度重なると、許せませんが…
この歌が歌っているように「愛してる」の言葉が嘘なら… やっぱりこれが
一番、罪深いかな。

でも、この曲は、そんなドロドロな関係を歌ってるんじゃなくて、まだ恋の初期、
相思相愛になったばかりの恋人に、甘えてるって感じ。
「嘘なら、アタシ死んじゃうからね~」なんて、あなたも言ったことないですか?


原曲通りワルツでゆったりノスタルジックな、いい味なのは、インク・スポッツ。
ジャズ・シンガーは、4ビートでスィングするのが一般的です。ビリー・ホリディ
は、さすが、のスィング。最近は、ミディアムより速めのテンポで演奏されることが
多いかな。私が聴いた中で、出色の面白さだったのが、以前「For All We Know」で
紹介したレイラ・ハサウェイ。意外にもジョー・サンプルのストライド風ピアノが
とっても楽しい!

この曲は、恋人といちゃつきながら、聴いて下さい。
どっちかってば、お若い二人に捧げましょ。
スパークリング・ワイン(お安いもので充分!)とピーチ・ネクターの、甘~い
ピンク色のカクテル、ベリーニでいっそう甘い気分を盛り上げちゃってね♪