新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 ハエ、チャタテ、クモ

2019-04-03 09:00:04 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第4弾


3月27日にマンションの廊下で見た虫がまだ残っています。それも名前調べの難しい虫ばかり。



今日の最初はこのハエの仲間です。これは先日、調べてみました。その結果、クロツヤニセケバエ Scatopse notataだろうということになりました。見分け方はR4+5脈という黒くて太い脈が翅の2/3以上に伸びていて、中胸盾板の側面と後半に1対の白い斑紋があるところを見つければよいと思われます。ニセケバエは意外に種類が少ないので、比較的に名前調べが楽かもしれません。なお、この科については手作り図鑑に少し書いたので、このHPから探してみてください。



次はこのハエです。実はよく分かません。翅脈からはクロバエ科とかヤドリバエ科かなと思われるのですが、いつも検索をして調べていたので、検索をしないと分からないという体質になってしまいました。でも、ハエを採集するとき、いつも抵抗感があるので、なかなか理解が進みません。





次はこのハエです。これはオドリバエの仲間です。前脚や後脚が捕獲脚といって腿節が太くなり、脛節が曲がったりしていないし、R4+5脈が分岐していないので、たぶん、Rhamphomyia属だと思われます。この属ではたいていの♂は合眼的(左右の複眼が中央で接する)ので、これは♀かもしれません。口吻が尖っていて、これで他の昆虫の体液を吸ったりします。また、交尾のために多くの♂が集まって群飛をします。その群飛の形が踊っているように見えるので、オドリバエという名前がついたようです。Rhamphomyia属はまず亜属に分けないといけないのですが、その検索表がないのでいつもここで止まってしまいます。先日、CuA+CuP融合脈が翅縁に届かない個体がいて、やっとヒメオドリバエ亜属 Pararhamphomyiaまで達したことがありますが、この亜属には34種もいるとのことで結局そこで止まっています。今回はCuA+CuP融合脈が翅縁に届いているようなので属でストップになってしまいました。



こんな色の小ハエはたぶん、シマバエだろうと思っていたのですが、よくよく見ると触角が羽毛状になっているような、また、翅の前縁に切目があるような感じです。ということで、ショウジョウバエの仲間かなと思っています。もっとちゃんと撮ろうと思って近づいた途端に逃げてしまいました。





次はチャタテムシの仲間です。矢印で示したのが縁紋なのですが、やや四角いので最初ウスイロチャタテ科かなと思ったのですが、四角形の後方がやや流れているので、ひょっとしたらマドチャタテかなと思ったり。ただ、翅を拡大してみると、翅脈上に一列の刺毛が生えています。こんなところを参考に以前撮った写真と比べてみて、スカシチャタテかなと思っています。チャタテは横から撮らないと翅脈が完全に写らないので、今回はちょっと失敗です。





最後はクモです。上はエビグモ科の幼体で、アサヒエビグモあたりかなと思っています。下のクモは白い毛が生えていて、ずっと以前から気になっていたのですが、未だに名前が分かりません。クモもちゃんと調べたいなと思うのですが、採集必須で、♂なら触肢、♀なら外雌器を見ないと基本的に名前が分かりません。一応、「日本産クモ類」まで買ったのですが、もともとクモが怖くてなかなか近づけないので、名前調べはちっとも進みません。この日はもう少し虫がいたのですが、長くなったので、一旦打ち切ります。

雑談)図のサイズをオリジナルのサイズよりちょっと小さめにして表示し、クリックすると元のサイズの画像が見れるようにしているのですが、毎回、HTMLタグを書き換えるのが厄介なので、覚えたばかりのEXCELのVBAマクロでまとめて変換してみました。快調に変換できます。これで投稿のストレスがちょっとだけ減りました。


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