ろらぶろぐれっしぶ

2娘の母で国語教室の先生のろらんがたあいのない暮らしを綴ります

たかこ

2012年09月16日 | 子育て・教育の話
最近気に入った絵本を紹介します。




『たかこ』




普通の学校にたかこという女の子が転校してくるっていう話なんだけど、この女の子が明らかに平安貴族。
そのことに関する説明は一切なし。
この格好で普通に学校にきて、普通に授業うけてるの。
しかもこの子、古語でしゃべるの。


「よろしく」
って話しかけたら
「こころやすくならむ」

いたずらされたら
「らうぜきなり。やすからず。やめたまへ」
って怒ったり。



古典て、いきなり実際の古文から入るでしょ?
日本語を学ぶときも英語を学ぶときも、絵本程度の易しいものからはじめるのに、古文はいきなり知識人たちの小難しい話を読まされちゃう。
あれがわたし、気に入らなかったの。
「古文だって普通の言語を習う感覚で、最初は絵本程度の子供向けのものから習得すべきなんだ」
って思ってたのよ。


確かに実際残っている古文を読むことは大切だけど、その準備として、今の人が新しく創作した楽しくて易しい文語を読むのはアリだと思うのです。
できれば古典文法でやる作文があってもいいと思うくらい。
絶対その方が身につくと思う。



そんなわけでこの『たかこ』は中身をみた瞬間に
「これだー!!!」
とビビっときた一冊なのです。
娘たちとさっそく読んでるよ♪
ただたかこのしゃべる長文は意外と難しかったりするので、読み聞かせるお母さんがちょっと戸惑うかもしれない・・・。

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