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話題になった「もしドラ」を読んでみました。(ネタバレ注意)

2010年10月17日 20時58分44秒 | 日記
ダイヤモンド社から発行された「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読んでみた。
これは大不況の本の業界で130万部というすさまじい販売数を記録したヒット本。
正直ブームというのにのっかるのは好きではない。
しかし、ドラッカーが経営学をメインとした人物であると知り、興味を持った。
マネジメントって日本で学ぶ機会はそうないや、とりあえず読んで評価してみよう、って。

内容の前に筆者である岩崎夏海氏の言葉を紹介したい。
「ドラッカーのことは5%、青春を95%、青春本のつもりで書いた」とのこと。
実際本の表紙はカワイイ女の子が描かれているし、ラブストーリーではないが高校生達の部活にかけるお話がメイン。
けど数々のエピソードが実際のドラッカー著「マネジメント」から引き出されているし、主人公である女子高生みなみは野球部の運営や現状にあわせうまく応用している。
企業経営は人生のさまざまなことに応用できるという気にさせられた。

内容は極力伏せるとして(ネタバレといいながら!)
実際確かに使われているドラッカーの言葉はそんなに多くはない。
しかし本をちょくちょく読んできた自分はこう思う。
「ひたすら厳選したんだろうなあ」って。
例えば文章が得意という素人が本を書けば、欲張ってあれもこれも詰め込む独りよがりになりがちなのだ。
言い換えれば伝えたいものを厳選されててこそプロ、もしくはプロの編集が手を入れた作品ということ。
(といいつつ自分が実演できるかと言うと、「言うは易し 行う難し」になるでしょう。)

1つとても残念なことがある。
それは主人公みなみは大きな失敗をしていないのだ。
(友の状態に気づけなかったのはある意味大きな失敗だが)
失敗を糧にする、失敗から学ぶというのは人生にとって必要なこと。
部員や顧問、マネージャー仲間とファーストコンタクトに失敗するも大きな挫折となってはいない。
もい自分が筆者なら、みなみに大きな挫折を付け加えたかもしれない。
実は筆者がなにかの理由で削除したのかもしれないが。

主人公みなみより実に大きな存在、マネジメントを行っているが親友の夕紀。
彼女の存在と活躍は目覚しい。
実はドラッカーのマネジメントにとって、大きな役割を持つマネージャーとは夕紀なのかもしれない。
彼女は実に優秀な助言と結果を積み重ねていく。
突破口となった同僚マネージャーの心を開かせたのも彼女の高度なテクニックからだ。(本人は偶然と発言しているが)
しかし実際に同じ行動をするのは大きな賭けだろう。
よっぽど百戦錬磨の話術を持っていなければまず失敗することうけあい。
安易にまねしてはいけない。

もしドラッカーに興味がある、博識な方は物足りないかもしれない。
そのままドラッカーのマネジメントを読む方がオススメ。
けどなんとなく読み物を探しているのならもしドラはオススメ。
そういう本だと自分は評価しました。

結論として久々に夢中で読んだ本です! (強引にエンド)


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