障害児と学校 → 頑じいの歯ぎしり

障害がある子とない子と → 頑固爺の「ごまめの歯ぎしり」

国語科の練習問題

2008年12月20日 | 教育
 国語科の練習問題と思ってほしい。

 【問題】 次の文章の後に続くのは、(A)(B)のどちらか。
「児童らの心情に配慮し、特定の学校または学級が識別されて学校の序列化、過度の競争等が生じることがないよう」
(A)学力テストの結果を公表する。
(B)学力テスト結果の公表を禁じる。

 あたりまえの読解力のある方の正答は(B)である。
けれども、鳥取県情報公開条例の場合の正答は(A)である。

選択できない選択制

2008年12月18日 | 教育
 学校選択制を実施している長崎市で市中心部の桜馬場中学校に希望者が集中し、教育委員会は学校の適正規模を維持するため、初めて入学者選抜の抽選を行なった。こうした事例は来年度以降も増加こそすれ減少はしない。この際、教育委員会は兄姉が同時期に同校に在学する児童は、優先的に入学を認めた。当然抽選者はその分条件が厳しくなったわけだ。
 まず第一の疑問はこの点、きょうだいが同一校に通学することが、学校選択制の上で、どういう意味があるのか。優先の理由になりうるのか。抽選に外れて悲しい思いをした子どもがいる以上、一部の免除は公平とはいえない。一方では、学校選択制であるが故にきょうだいが違う学校を選択し、通学する事例もあるはずだ。きょうだい同一校がいいのなら学区制のままがいいはずである。
 第二の疑問は、集中して適正規模を超えたのだから一方では逆(少数)の方向で適正規模を超える学校が発生するはずだ。あるいは、もう発生しているのかも知れない。そちらではどう対処するつもりなのかが公表されていない。かねて危惧されているとおり廃校という合理化に進むのか、逆の方向での基準オーバーには目をつむるつもりなのか。あるいは、逆に学区外を希望する子どもの流出を認めない抽選でもやるつもりか。
 いずれにせよ、「選択できない選択制」とは何だと言わざるを得ない。