アジャイルやスクラムの朝会は、毎日、同じ時間に同じ場所で行います。
それは、シンプルさを保つため。毎回時間や場所が変わると複雑さが増します。今日はどこか場所確認するだけでも面倒ですよね。
スクラム・セレモニーの時間を決めているのもシンプルにするためです。
複雑で不透明な状況で使う手法がアジャイルですから、少しでもシンプルに保つ努力が必要です。チームを安定化し、メンバーが目の前の作業に集中できるように専任とし、スクラムのセレモニーも固定化します。
結果、チームの余計な負荷を減らし、インクリメントの実装に専念する環境を整えることができます。
もう一つの理由は、変化の特定を容易にするためです。デイリースクラムを毎日同じ時間に同じ場所で行う事で、変数を減らします。変数をなくすことで「検査」を容易にします。何か変化が検出された時に、環境や時間は無関係であることがわかります。変化に対して、なにが影響しているのかを特定しやすくなります。
朝会が毎日違う場所、違う時間だと、変化があるとき、何が影響しているのかわからなくなります。「透明性」が減ってしまいます。
同様の理由で、スプリント期間も固定にします。同じ時間・同じ環境の中で作業することで、スクラムの「検査」と「適応」が容易になります。