プロジェクト・マネジメントの要諦The Key to Project Management

0 → 1
1 → A
ゼロから新たに生みだす。既にあるものを作り替える。
楽しみながら考えていきましょう

アジャイルにおけるプロジェクト報告書

2018-04-01 | 考え方

アジャイル開発では、ステータス報告書は不要だ。

スクラムなら、スクラムマスターが現場の見える化をする。

マネジメントは必要なときに、現場の情報ラジエータを確認すればいい。説明が必要なら、スクラムマスターが口頭で補足すればいいだろう。

 

Prince2では、現場の状況を報告するのにハイライト報告書を使う。

従来の開発では、現場の状況の透明性が高くないから、PMがチームマネージャーから情報を吸い上げて(チェックポイントレポート)、プロジェクト委員会に提出する必要があった。

 

アジャイルでは現場作業の見える化が徹底されているから、情報は全て現場にある。だから、プロジェクト委員会はいつでも好きな時に現場に来て状況を確認すればいい。

下手にPMが情報を加工すると、情報の鮮度が落ちるし、情報を纏める時点でPMの主観が介入して正確性も落ちる。1番価値があるのは現場の一次情報なのだ。

 

アジャイルでは現地現物を旨とする。

2~4週間単位で、動くものができあがる。プロジェクト委員会は定期的なデモ会で十分満足かもしれない。従来型よりずっと早い段階で、且つ頻繁に現物をみて状況を判断できるから、遙かに安心だ。それでも足りないなら、現場に来てもらいチームボードやバーンダウンチャートを見てもらえばいい。

 

真のアジャイルでは、プロジェクトのステータスレポートは不要だ。

アジャイル開発なのに、プロジェクト報告書を求める頭の固いマネジャーがいたら、一度現場に来てもらおう。現場の状況を見てもらえば、安心してもらえるだろう。

アジャイルの文書化についてこちらをどうぞ。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。