プロジェクトにも「鉄の三角形」がある。
「スコープ」、「時間」、「コスト」の三角形のことだ。または、「スコープ」、「時間」、「リソース」の3角形と言われることもある。
「コスト」が「リソース」に変わっただけで、同じことを意味する。
この3つはプロジェクトの制約事項を表わす。一般的に顧客やマネジメントが選べるのは3つの内2つまで。残りの制約事項は柔軟にすることで対応する。
例えば、「スコープ」と「時間(納期)」が固定の場合、「コスト」で調整をかける。コストとはいわゆる人員追加のことである。だから「リソース」と同義だ。
リソース追加はコミュニケーションのオーバーヘッドを高くし、調整を複雑にするので、リニアにスケールしない。従って、少人数を徹底するアジャイルでは、「リソース」での調整は御法度なのだが、ここでは触れないでおこう。。
三角形の真ん中はたびたび「品質」とされ、3つの制約のバランスをとった結果、最終的に品質に落とし込まれる。
私は、真ん中を「満足度」と捉えている。3つのバランスを最適化することで、ステークホルダーの満足度は最大化される。
英国プロジェクトマネジメント方法論であるPrince2では、「プロジェクト六角形」が登場する。Prince2のヘキサゴン(プロジェクト六角形)について詳しく知りたい方はこちら。