定年夫婦の暮らし方(店長日記)

盛岡に住む定年夫婦(昭和20年生)の暮らしを分ち合います。

115回ピースボート世界一周航海記その25(ケベックシティー・カナダ)

2024年02月09日 | 思い出の旅行

第45日目 ケベックシティ 10月6日(金) 10時 ケベック港 93番埠頭着岸  
  G3 ケベックシティ車窓観光とモンモランシーの滝 
   15時集合  18時15分港着
 
7時、起床
8時、朝食、春雨、卵、キャベツと肉の煮物、レタス、キャベツ、コーヒー牛乳、日本茶、食欲が少し出てきた。
10時、着岸、
 デッキに出て気温をチェック、薄着(半袖シャツ、薄いジャケット)で充分と確認。                                 11時、入国許可、準備を済ませ7階へ行くと下船する人でごった返していた。舷門付近から映画館まで行列が続いていた。早く下船したい人が放送前から並ぶ様になってきたのだろう。ピースボートのやり方では当てにならないと皆さん思っている証拠。きちんと守っている方が馬鹿を見る典型だ。
 30分程度かけて下船、通りを渡るとそこは土産屋、カフェなどが並ぶ商店街(プチ・シャンプラン地区)だ。大型クルーズ船が2隻停泊していたためかすごい混雑、ハロウィーンの飾りが目立つ、店舗、広場に見たこともないカボチャが並ぶ、ピースボートのスタッフに教わった通り商店街の中ほどにある階段を登る。そこはまた、観光客でひどい混みよう、欧米系、アジア系が多い、特に中国人旅行者が多い、かっての日本だ。ケーブルカーを目指して歩いたが長い行列ができており、少し元気が戻ったので「首折坂」を歩くことにした。
 きつい坂を登ると世界遺産フェアモント・ル・シャトー・フロントナックが近づいてきた。いかめしい門衛がいないので入ってみる、天井が高く立派だ、ただ年季も入っている。年季が入ったソファーで一休みして中庭に出る、城を目指して作ったと言う、中庭はかっては庭だったのだろうが今は道路だった。世界一のホテルと言われているそうだがそうは思えなかった。ハードだけでなくソフトも重要なのだろうが、見た目は日本のホテルの方が良いと思った。(ガイドの説明では鉄道会社が貨物専用の鉄道を作ったが通年稼働の方法として観光を取り込むこと、その一環としてホテルも作ったとのこと。)
 ノートルダム教会を目指したが小さな教会(ウルスリンヌ教会)を発見、中に入ると修道院だった、聖堂はL字型で一般信者用とシスター様に分かれていた。シスター用も大きく、かってはかなりのシスターがいたことを示している。カミさんが孫とひ孫のために健やかに育つようにとの祈りを書いていた。祈りを捧げる方法として初めての体験だった。教会の門に「MARIE DE LINCARNATON (1599~1672)」と書かれた表札があった。
 さらに、ノートルダム教会を目指す、尖塔が多く紛らわしい、今度はホーリー・トリニティ教会に出会い、入ってみる、シンプルな祭壇で今まで見てきた祭壇と様子が異なる印象を受けた。音楽が流れていたのが印象的だった。ガイドブックで名前の通りイギリス国教会の教会だったことを確認した。
 ノートルダム教会に出会ず、帰船することにする。途中、土産屋さんでメイプルシロップを買う。(後で地図で確認するとノートルダム周辺を回っていたことが分かった、何故見つからなかったか不思議な体験だった。)混雑する商店街を抜け、パシフィック・ワールド号に戻る、そのまま14階へ行ったが休み、当てが外れた。保存していたパン、オレンジ、梨があったので昼食の代わりにする。
 15時集合のオプショナルツアーまで休む、15分前に集合場所に行くと皆さん既に集まっていた。15時、係がバスの到着が渋滞のため、15分遅れるとの説明、即、30分遅れ間違いなしと推測、案の定、15分経過後、そこまで来ているが渋滞で遅れているので30分待って欲しい、となった。疑心暗鬼になっている私は1時間は覚悟しなければとやけっぱち気分。これまた正解で1時間後、出発することになった。ピースボートの見えすいた嘘はダメだろう!最初から1時間は言えないから15分、30分と変更していったと邪推したくなる。何回も経験させられるとバレて信頼性は下がるだろう。
 バスは、旧市街を抜け、郊外へ、閑静な住宅地を走る。セント・ロレンス川が二手に分かれる分岐点に、支流のモンモランジー川が合流、そこに滝がある、高さはナイアガラの滝より高いとのこと、バスから見えたがあまり期待していなかったがその通りだった。
 ロープウエイ乗り場でバスを降り、まず、並んで切符を買う、往復、二人で31ドル、登りは高く、下は安かった、歩く労力を考えればなるほどと思った。でも日本では同じにするのでは?切符代わりに渡された紙製の青いテープを腕に巻く、係はそれをチェック。巻き方だ悪いと注意される。
 すぐにロープウェイに乗ることが出来た。小ぶりで1機で往復運転しているようだ。20分くらいで着くのでそれほど待ち時間はないと思われる。車内は滝見物がしやすい様に階段状になっているのは親切。視界はプラスチックなので鮮明さに劣るのが残念。川が見えて滝が近づいてくる、迫力を感じる、対岸に階段が見える、登るのはキツそう。吊り橋も見える、そして到着。
 吊り橋を目標に歩き始める、紅葉している公園を歩く、赤く紅葉した楓の葉を見つけたので持参のガイドブックに挟む、良い思い出になる。間もなく吊り橋が見えてきた。思っていたより小さい印象だった。床板はカナダらしく木製だった。展望台では手摺も木を使っている、すっかり磨いたようにツルツルで全くささくれがなかった。床の隙間から下が見えるとカミさんは怖っていた。滝の真上からの光景はここに来る価値があると思った。滝壺に流木が溜まっていた、どう処理しているのか興味が湧いた。(住んでいる団地の側にあるダムの流木はペレットに加工して燃料に使用している。)
 吊り橋を渡り、滝の少し上流にあった展望台から見物、セントローレンス川と平野が展望できて良かった。カミさんが近くの森に入って行く、薄暗く鬱蒼とした感じ、カナダを少し感じた思い。郊外へ行けば紅葉も見られるかもと少し期待したがガイドの説明では盛りが過ぎたとのこと、全山楓の紅葉をイメージしていたのが間違いだった。私たちが住んでいる岩手県の八幡平や網張の方が多彩で綺麗だ。なぜ、日本人がカナダの紅葉を評価するのか理解し難い。
 吊り橋を戻り、手前にあった展望台へ降りてみる、滝と吊り橋を組み合わせた展望は良かった。展望台が2ヶ所必要なのが分かる。吊り橋と滝をバックにカミさんの写真を撮る、皆さん同じ、写真を撮って名所を征服したとの思いがあるのだろう。
 船内で何度もお目にかかった足の不自由な高齢な奥さん(80代後半か)と奥さんよりは軽い症状の夫(奥さんより年上か)がこの展望台を見物して帰るところに出くわした。戸惑ってしまうような急な階段と足の悪い老夫婦が一瞬結びつかなかった。想像するに足の悪い奥さんが滝を展望台から見たいと夫を説得したのではないか、夫は奥さんの希望を叶え、最大の難関、上り階段に挑戦しているところだったのでは、と。夫の右手は自分の杖を持ち、左手で後ろから妻を支える、妻は両手で手すりを抱えて一段一段登っていかれた。ゆっくりだがしっかり登って行く姿を見て大丈夫と確信し私たちは追い越して行った。カミさんは夫婦の姿に感動して登り終えたご夫婦に握手をして讃えたそうだ、そしてご夫妻は喜んでくれたとの事。滝を見たいと思う熱い好奇心が奥さんを動かし、夫を動かし希望を叶えたのだ、良い光景を見た、これもピースボートなのだろう。
 モノレール乗り場へ戻り、帰りのケーブルカーに乗り込んだ。すいていたのでゆっくり滝を見物し写真も撮れた。たまたま列車が滝の下の陸橋を通過、滝見物のためにゆっくり走行する様子も見えた。
 待合室でアイスクリーム1個購入し二人で食べる、多分メイプルシロップを使っているのだろう、私たちには少し甘かったが美味しかった。
 バスが予定通り到着、街に戻り、アッパータウンから戦場公園、ロウワータウンを車窓観光する、外は陽が暮れて真っ暗、グランダレ通り(パリ・シャンゼリゼ通りに例えられる)やプチ・シャンプラン通りは商店街の照明で綺麗だったが戦場公園は芝生しか見えず通過しただけだった。夜景を見られたことで満足する。
 18時30分、帰船、荷物を置いて14階で夕食、少し食欲が出てきたので久しぶりにビールを注文する。無事帰れたことに感謝する。
 20時、帰室、記録作成、カミさんはシャワーと洗濯
 22時、カミさんは先に寝る、私は記録と写真の整理、船がケベック港を出港、静かにセント・ローレンス川を遡り始めていた。
 01時、寝る、残りは明日に。

 

 

 ケベックシティー観光に向かう、奥にも大きなクルーズ船が見える。

 

 プチ・シャンプラン地区はハロウィーンの飾りで溢れていた

 

 半地下の土産屋さん、物色するピースボートの乗客

 

 

 観光客(中国人が目立つ)で溢れていました。なお、左はカミさんです。

 

 こんなもの(だまし絵)もありました。

 

 首折坂の階段から見るプチ・シャンプラン地区(ケベックシティーはフランス人が築いた町、フランス語も使われている。)

 

 プチ・シャンプラン地区は観光客で一杯でした。

 

 窓もハロウィーンの飾り

 

 フェアモント・ル・シャトー・フロントナックの外観、ケベックシティーで一番目立つ建物です。文字通り「城」目指したホテルです。

 

 中庭、今は道路と駐車場になっていました。

 

 裏から見たホテルシャトー、右手にセントローレンス川とクルーズ船が見える。

 

 高台に大砲が残されていた、侵略していくる艦船を狙うには最適な場所。

 

 ウルスリンヌ教会

 

 祈りを書いて捧げる

 

 

 行きのロープウエイからモンモランシーの滝を眺める

 

 

 モンモランシーの滝と吊り橋が見える

 

 

 (帰りのロープウェイから)列車が滝を見物できるようにゆっくり通過して行った。

 

 (帰りのロープウェイから)

 

 吊橋から見た風景、足がすくみました。

 

 階段もありましたがキツそう。

 

 吊り橋

 

 吊り橋の固定金具

 

 上流の展望台から見た吊橋、セントローレンス川と奥に平野が見えます。

 右手に滝と吊り橋を見上げる展望台が見えます。

 

 滝の上の公園、楓はなぜか梢は紅葉しても根元は緑のままでした。

 

 滝の上の林を歩く、楓の紅葉シーズンは過ぎたとのことですが林の中は緑が多い 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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