千マイルブルースというタイトルの本を読み始めて,「あれ?どこかで読んだことがあるぞ」と思った。
そりゃあそうだ,「ひとたびバイクに」もそうですが,この短編集も,「ミスターバイクBG」や「OUTRIDER」誌に連載されていた作品を集めたものだった。
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翌朝,まだ暗いうちに俺は走り出した。隼男を追うことはやめたが,俺はそのまま,海岸線を時計回りで走ることに決めた。
ここからは俺の意志だ。もうすでに半周してしまっているし,このまま続けて見るのも悪くはない。それに,やはり時計回りで走ると晴れているのだ。
網走から知床峠を羅臼に抜け,厚床,厚岸と進む。釧路の和商市場でメシを食い,浦幌で日が傾き,長節湖キャンプ場で野営する。 美事に誰もいない。
翌日,豊似から襟裳岬に行き・・・・・・
引用 千マイルブルース「クラッチレバーはいつも海色」より
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こんな文を読んでいると,また,北海道を走りたくなってきます。
山田深夜さんが乗っているのは,ホンダのワルキューレみたいですが,あまり走っていないようで,見かける事は少ないですね。
3年前泊まった屈斜路湖近くの宿で,関東から来た若者のバイクがそれでした。
「また,どこかで」「ああ,どこかで」 このときもでしたが,旅の途中ではいつでもこんな別れでしたね。