「B・C・S」 日記

No.「105」

15minutes

2011-04-13 | たいした事

今日は、中山峠付近でセルフレスキューのトレーニングをして来ました

北海道の山岳地帯における雪崩遭難アンケートでは147件の調査を行い、遭難者は59名。
デブリ埋没時間による生と死の分岐点が15分という結果が出ています。
15分以内に発見された者は全員が生還し、30分になると生存率は40%、 60分では26%まで低下します。
これにより雪崩に埋没しても即死するのではなく救出までの時間が短いほど生存率が高いことが分かります。
遭難者の死因として考えられるのは、 窒息、外傷、凍死などがありますが、 多くの場合窒息が生死を分けます。



バックカントリーにおいて雪崩に遭遇し、遭難者が発生した場合、救助を要請し15分以内に救助隊が到着。
埋没者を発見するのは不可能に近く、それは遺体捜索を意味します。
15分以内の生存救出を可能にする方法はセルフレスキューの他にありません。
つまり自らの力で埋没者を、 発見救出することです。 

雪山において雪崩の遭難現場に遭遇した者が最初にしなければならないのは、 救助要請ではなくセルフレスキューの実施です。
900秒の命のカウントダウンはそれほど長くはありません。

雪崩遭難者を15分以内に発見し、救出するために必要な装備が雪崩ビーコン、ゾンデ、スコップです。
ビーコンで埋没者の位置を特定するのに5分~7分、スコップで掘り出すのに10分、
この時間内で出来るよう日頃から訓練をしておきましょう。なお1立方mの雪を掘り出すのにスコップでは約7分、
スノーボードや手では45分というデータ-もあります。

雪山で行動する方は、雪崩や雪山に対する知識を深めることをお勧めします