幻の喧騒

　耳を済ませてください。　もし人々の喧騒が聞こえてきたら。
　それは、大地に刻まれた、古き記憶の片鱗なのかもしれません。

　(奈良県奈良市佐紀町 平城宮跡-東院庭園-)
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　何日前か忘れたが、21時からのロードショーか何かで、「グリーン・マイル」をやっていた。
　この看守と囚人の奇妙な友情の物語を、映画館で見た記憶がある。

　見た目が大きいと言うだけで誤解され、無実の罪をかぶり死刑となる、心優しい囚人。
　途中まで見ていたが、切なくなって途中でチャンネルを替えてしまった。


　そして事件は。
　その日見た夢の中で起きたのである。


　夢の中。
　私はなぜか看守だった。

　そしてなぜか夢の中で。
　死刑囚の看守であった私は。

　そう・・・・・なぜか、死刑囚がかかわった事件の証拠品の整理をしていたのだ。


　その中に。
　とてもおいしそーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーな、クリームたっぷりな、ふわふわのスポンジケーキがっ！！！！！

　夢の中で私は語っていた。
　「これは、腐るからこっちで処分していいよね」

　・・・・・冷静に考えてみよう。

　事件の証拠品である。
　処分可能と言うことは、事件がおきてから何年も経っているはずである。
　なのになぜっ。
　そのケーキは、型崩れせずに、ふわふわのままで、腐りもせずに残っていたのだ？！
　しかも、6ホールもっ？？？？？？？
　(ホールケーキだったんです。しかも6個ありました ^^;)


　だがしかし。
　夢も中の私はそれを疑問に思わずに。

　「捨てるんなら、私が食べてもいいよね」

　同じ作業に従事していた看守たちも「いいよ」「食べちゃえ」と言ってくれる。
　ふと時計を見ると(夢の中で)お昼の12時だった。


　もう昼食である。
　昼前に食べるか。
　それともデザートにするか。

　悩んでいたら(夢の中で)チャイムが鳴った。


　「おっしゃ、デザートにする」


　・・・・・と立ち上がったところで目が覚めた。




　あああああああああああああああああああっ、なぜ私はあの時、一口でもいいから食べなかったんだっ？
　ものっすごく、おいしそーだったのにぃぃぃぃぃぃぃ(-_-;)