奪三振数が多いからといって、その投手が
速球派とは限りません。決め球できちんと3つめのストライクを取れれば、三振になるわけですから。じゃあ何処で「速球派」か否かを判断するかというと……それは
本格派という呼ばれ方をされるかどうか、のような気がします。
でも、速球が投げられれば本格派投手、という画一的な解釈でいいとはとても思えません。
全国大会決勝マウンド4度目(だったらしい。全部は追いきれていないなぁ(笑))にして、ようやく勝ちを掴めた
齊賀投手の記事を見つけたので、リンクさせておきます。速球でも打たれたら意味がない。技が増えたからといって、必ずしも功を奏するとは限りませんが、彼の場合は成功したと言えるのでしょう。
今後が期待される注目投手は、他に
駒大苫小牧の田中投手(2年)。控え投手ながら1回戦を完投して、かなりいい成績でした。夏春は無理でしたが、夏連覇への道はこれから。頑張って欲しいものです。(もちろんふたりの3年生投手にも)
とりあえず個人的にチェックしたエース級完投投手と、前評判が高かったもののイマイチだった選手も合わせて計20人ほどの投手中、1/3が公式戦4割打者。(齊賀投手も) 3打席に1本以上のヒット率まで引き下げると、実に半数以上が当てはまります。
しかしそれでも、
エース4番と攻守双方の要にしてしまうのは、リスクが大きすぎるように思います。その選手ひとりが崩れてしまえば、守備も攻撃もどうにもならなくなってしまう、なんていうよりは、打者として、もしくはエースとして専念させた方が選手にとってもいいように思うんですよね。たとえ打率がよくても、せめて4番は外してやれよ、と思います。
注目打者も何人かいますが、ひとまず東海大相模の4番、田中選手(2年)と、愛工大名電の4番、堂上選手(2年)あたりを挙げておきますか。このふたりが今大会2本塁打。2年生ながら4番に座っていることからも、しばらく楽しませてくれそうです。
打率がもっといい選手もたくさんいます。公式戦とはいえ、相手投手の球が甘ければ、その一試合で一気に打率が上がる可能性もあります。打率3割以上の打者がごろごろいるのはそのせいです。だから必ずしもあてにならない、目安程度の数字だと思います。いい投手相手に打てて初めて「才能あるかも?」という評価です。
その点、甲子園で尻上がりに調子を上げてきた
堂上選手は、けっこう大物の気配がします。
一昨年の夏あたりから昨夏までは
明徳義塾(のT投手。とオマケで
東北)をかなりプッシュしていましたが、今回のセンバツで注目校が完全に
愛工大名電にシフトしましたねー。ま、もう明徳の贔屓選手は卒業してしまったし、今後も期待できるという意味でも、しばらく愛知は要チェックです。
<個人的に今後に期待している選手>(3年除く)
【昨夏時点】
・PL学園・前田投手(現2年のはず)
・修徳・磯部選手(現2年のはず)
・東海大翔洋・岩本選手(現3年かな)
【今春時点】
・駒大苫小牧・田中投手(2年)
・東海大相模・田中選手(2年)
・愛工大名電・堂上選手(2年)
この中から今夏の甲子園に何人出てくるか分かりませんが、登板チャンスの巡ってくる1~2年投手がごそごそと頭角を現す時期ですので、ホント楽しみで仕方ありません。
で。高校野球以外にも、日本選抜が動いているようです。
夏が終わってからにせよ、後々サインがばれたりしないんだろーか、とか脱線したことを考えながら、楽しみにしています。
愛工大名電やった!創部50年で悲願の初優勝 (サンケイスポーツ) - goo ニュース
愛工大名電が初制覇、昨年の雪辱果たす…センバツ (夕刊フジ) - goo ニュース
名電・斉賀歓喜!2失点完投/センバツ (日刊スポーツ)
パワーと速さの名電に栄冠 雪国勢の躍進続く (asahi.com)
日本選抜1次候補に名電・斉賀ら25人 (日刊スポーツ)